ドリームワークスによる「ジャングル大帝」

Ⓒ2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.
Ⓒ2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.

 この映画、私は意思を持って日本語吹き替え版で鑑賞しました。なのでこの文章の登場キャラの名前は英語版を上手に訳した日本語版名です。ボクはアニメ制作に長く携わってるので、当然の事ながら声優さんたちと多く交流してきました。なので可能な限りそんな彼らの声を通して外国の作品に触れる事が嬉しくて大切なことだと思っています。もちろんスペシャリストとしての彼らの存在や、今までの長い歴史の積み重ねがある“吹き替え文化”をリスペクトしているのは言うまでもありません。

 ということでこの映画のざっくりした感想としては、私にとって「ノアの方舟」なんですが、ここはあえて「ジャングル大帝」なんだと申し上げましょう。たとえるなら“ロズはレオ”、それがおそらく手塚作品を知らないアメリカの制作者の意図を、よく汲んでる言葉なのかと。

 世界で大ヒットしてるそうなので、続編も期待ですね。

(文・諏訪道彦)

【作品概要】

『野生の島のロズ』
監督・脚本:クリス・サンダース ■製作:ジェフ・ハーマン■音楽:クリス・バワーズ 
原作:「野生のロボット」福音館書店刊(ピーター・ブラウン 作・絵、前沢明枝 訳)
原題:THE WILD ROBOT/アメリカ/カラー/2024年/103分/スコープサイズ/ドルビーデジタル/
字幕翻訳:林完治/吹替翻訳:桜井裕子
配給:東宝東和、ギャガ 
Ⓒ2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.

1 2 3 4
error: Content is protected !!