オスカー候補の裏に…『名もなき者/A Complete Unknown』モニカ・バルバロが語る、ハリウッドスターとしての本音と成長

text by 編集部

第97回アカデミー賞で8部門にノミネートされた映画『名もなき者/A Complete Unknown』。本作で、フォークシンガーのジョーン・バエズ役を演じたモニカ・バルバロがハリウッドの表舞台に立つ重圧を語った。(文・編集部)

モニカ・バルバロが語るハリウッドスターの重圧

モニカ・バルバロ
モニカ・バルバロ【Getty Images】

 ボブ・ディランの伝記映画『名もなき者/A Complete Unknown』でフォークシンガーのジョーン・バエズ役を演じたモニカ・バルバロ。彼女がハリウッドスターとしての重圧を吐露した。

 モニカ・バルバロがアカデミー賞に初めて出席したのは2年前のこと。『トップガン マーヴェリック』(2022)のキャストとして参加した際、彼女はこの瞬間を大切にしようと心に決めていた。当時の心境を「この部屋に二度と入れないかもしれない、だからこそ全てを味わおうと思ったの」と振り返った。

 2024年12月に劇場公開され、興行収入9000万ドル超の大ヒットを記録した『名もなき者/A Complete Unknown』。ジェームズ・マンゴールド監督・脚本のもと、主演のティモシー・シャラメ(ディラン役)、エドワード・ノートン(ピート・シーガー役)らとともに、作品賞を含む8部門でアカデミー賞にノミネートされた。

 しかし、彼女の心は追いついておらず、「私はこの世界にまだ慣れていないの。記者会見では、終わるたびに広報担当に『大丈夫だった?』って聞いてしまう。でも、ただここにいられるだけで幸せよ」とコメントした。

 バルバロは以前、彼女がオスカー候補になる可能性を示唆された際、「そんなこと想像もできなかった」と驚きを隠せなかったという。

 しかし、それと同時に今回の功績によって初めて「クビにならないかも」と感じ、自身のキャリアが安定してきたことを実感していると語った。

(文・編集部)

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