イアン・マッケラン、悩める俳優たちにカミングアウトを呼びかける「隠す必要はない。メリットはリスクをはるかに上回るリスクをはるかに上回る」
text by 編集部
俳優のイアン・マッケランが、The Timesのインタビューで、同性愛のカミングアウトを迷っている俳優たちに向けて率直なメッセージを送った。ハリウッドでは依然としてゲイの俳優に対する偏見が根強いが、イアンは「カミングアウトのメリットはリスクをはるかに上回る」と考えている。(文・編集部)
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ゲイのオスカー主演男優賞受賞者はまだいない
映画『X-MEN』(2000~)や『ロード・オブ・ザ・リング』(2001~2003)シリーズで知られるイアン・マッケラン。1988年にラジオ番組で同性愛のカミングアウトをして以来、長年にわたりLGBTQ+コミュニティの権利を訴えてきた。
そんな彼が、同じような状況にいる俳優たちに対して次のように語った。
「これまでカミングアウトして後悔した人なんて、一人も見たことがない」
「有名人でありながら、自分がゲイだと明かせない人がいるのは本当に気の毒。クローゼットにいるのは馬鹿げている。隠す必要なんてない。自分の心の声を聞け。ゲイの友人の声を聞け。彼らの方がよく分かっている。カミングアウトしろ。太陽の下に出てこい」
「ゲイのオスカー主演男優賞受賞者はまだいないんだ」
ハリウッドでは依然としてゲイの俳優に対する偏見がある。それでもイアンは、その偏見を超えた先にメリットがあると主張をした。多様性が認められるようになった現代。そんな俳優たちが輝ける未来もそう遠くない。
(文・編集部)
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