映画興行収入の低迷から巻き返しはあるか? 映画『キャプテン・アメリカ:BNW』や『ミッキー17』も苦戦を強いられる

text by 編集部

ハリウッドは、近年続く映画興行収入の低迷から2025年での巻き返しを狙っているが、海外メディアのVarietyは「年初の状況は芳しくない」と報じた。 注目度の高い『ミッキー17』でも低迷気味、人気シリーズ続編『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』も前作を大きく下回る成績となっているようだ。(文・編集部)

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映画離れに歯止めをかける作品は出てくるか?

アンソニー・マッキー
アンソニー・マッキー【Getty Images】

 3月28日(日)に日本公開を控えている映画『ミッキー17』は、ポン・ジュノが監督を務め、ロバート・パティンソン主演を担うSF作品。

 全米の興行収入は、公開2週で海外累計5720万ドル。世界合計9050万ドルを記録し、最大市場は韓国で1790万ドルを打ち出すも、制作費は1億1800万ドルを超えており、劇場収入での黒字化は困難と予測されている。

 さらに『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』はマーベル映画の最新作ながら、シリーズ最低レベルの興行収入になる可能性があるという。現在(米時間3月16日)の興行収入は世界累計3億8860万ドル。それに対する制作費は1億8000万ドルだ。海外メディアによれば、この数字は2023年に公開された『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(4億7600万ドル)に匹敵する残念作扱いとの声も上がっている。

 しかし、春から夏にかけて『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』、『ジュラシック・ワールド /復活の大地』、『リロ&スティッチ』など大作映画が公開予定。これらの作品が今年の映画界を盛り上げるのか注目したい。

(文・編集部)

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