アカデミー賞が映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』ハムダン・バラール監督の名前を挙げなかったことを謝罪
text by 編集部
アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが、オスカー受賞ドキュメンタリー映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』のパレスチナ人共同監督・ハムダン・バラールがイスラエル軍に拘束されたことに関する声明を発表。さらに、以前の声明で彼の名前と作品名を挙げなかったことを謝罪した。(文・編集部)
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映画業界内外から批判殺到していた?
当初の声明ではバラール氏の名前が明記されておらず、これに対して映画業界内外から批判が寄せられていた。そこでアカデミーは、11,000人の会員に対して、改めて以下のように声明を述べた。
「先日、オスカー受賞者ハムダン・バラール氏に対する暴力の報道を受け、彼の芸術表現に関連する出来事について声明を発表しました。しかし、私たちはバラール氏および映画の名前に直接言及しなかったことを後悔しています」
「私たちはバラール氏および、以前の声明で十分な支援を受けられなかったと感じたすべてのアーティストに対し、心から謝罪します。アカデミーは世界のどこであっても、このような暴力を非難し、表現の自由の抑圧を容認しないことを明確にします」とした。
『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』は、イスラエル・パレスチナの共同監督チームによって制作されたドキュメンタリー作品。2023年のベルリン国際映画祭でプレミア上映され、ドキュメンタリー部門の審査員賞と観客賞を受賞し、映画祭を中心に高い評価を受けていた。
(文・編集部)
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