名声を得て感じた大きな代償… ケイト・ブランシェットが俳優引退を示唆する「俳優をやめることを真剣に考えている」

text by 編集部

『キャロル』や 『TAR/ター』で知られるケイト・ブランシェットがイギリスのRadio Times誌で自身の俳優引退への思いを吐露した。これまで、映画界で多くの功績を収めてきたブランシェットだが、その名声の代償が彼女にとっては大きかったようだ。あまりの突然の発言に、世間も驚きを隠せない。(文・編集部)

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有名であることの違和感

ケイト・ブランシェット
ケイト・ブランシェット【Getty Images】

 2度のアカデミー賞受賞歴を持つブランシェット。2025年1月に開催された第82回ゴールデン・グローブ賞に登場した際も、その存在感で注目を集めた。最近ではスティーヴン・ソダーバーグ監督作『Black Bag』でマイケル・ファスベンダーと共演。作品はアメリカ国内でヒット作と言えるほどの興行収入を記録している。

 そんな、ブランシェットは俳優引退への真剣な思いを以下のように明かした。

「家族には『またその話?』って呆れられるけど、私は本気なの。俳優を辞めることを真剣に考えている」

 ブランシェットは続けて、自身が有名人であることへの違和感も吐露している。

「私はいつもコミュニティーの端にいると感じてきたの。だから、どこかに属していると感じるたびに驚くの。だからどんな環境にも、ただ好奇心だけを持って飛び込むようにしているの」

 果たして俳優としてやりきったのか。それとも上り詰めたからこそ苦しいのか。現在、ケイト・ブランシェットは自身の新たなスタイルを確立しようとしている。

(文・編集部)

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