“世界初”、QRコードを使ったエンド・クレジットが話題。映画『けものがいる』ベルトラン・ボネロ監督コメント&本編映像到着

text by 編集部

映画『けものがいる』が、4月25日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開される。公開に先駆け、本編映像が到着。さらに、ベルトラン・ボネロ監督がコメントを寄せ、世界初となるQRコードのエンド・クレジットについても言及した。(文・編集部)

最後までボネロ監督の世界観に没頭する

映画『けものがいる』
©Carole Bethuel

 本作は、第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門での上映が話題となった作品だ。

 共同プロデューサーに名を連ね、監督や俳優として活躍するグザヴィエ・ドランについてベルトラン・ボネロ監督からコメントを公開した。

 彼が本作に加わることになった経緯を「私と彼は長い付き合いで、お互いに評価し合っている関係です。何か一緒にしたいとずっと思っていました。本作はカナダとフランスの共同制作になったので、彼に声をかけました」と語り、ドランの出身地であるカナダのケベック州にボネロ監督が住んでいたこともあり、友情を深めたと語った。

 さらに、物語の最後に突然現れるQRコードは、ヴェネチア国際映画祭の上映時も大きな話題となった。ボネロ監督は、QRコードのエンド・クレジットについて「世界初」だと語り、「映画に見合ったものになっているのではないだろうか。一般的に言って、エンディング・クレジットが流れる時間は感動的な瞬間だ。音楽があり、それに沿うようにして俳優やクルーの名前が現れては消えてゆく。観客は次々と立ち上がって、ふたたび外の光を見いだす準備をする。この映画は、感情が追放された世界を描いているのだから、エンディング・クレジットの時間から感情が排されているのは理にかなっていると思う」とコメントした。

 最後に「エンド・クレジットは本編の一部でもある」と語った。QRコードを読み取るとクレジットだけでなく、特典映像も含まれており、最後まで見逃せない。ぜひ映画館でエンド・クレジットまで計算されたボネロ監督の世界観に没入することをお薦めする。

 あわせて公開された本編映像は、ドランが声のみ出演をしているシーンが切り取られている。

【本編映像】

【写真】貴重な未公開カットはこちら。映画『けものがいる』劇中カット一覧

【作品概要】

タイトル:『けものがいる』
配給:セテラ・インターナショナル
監督・脚本・音楽:ベルトラン・ボネロ、ヘンリー・ジェイムズ「密林の獣」を自由に翻案
共同プロデューサー:グザヴィエ・ドラン
出演:レア・セドゥ、ジョージ・マッケイ、ガスラジー・マランダ、グザヴィエ・ドラン(声)
原題:La bête/2023 年/フランス・カナダ/ 仏語・英語 /ビスタ/5.1ch/ 146 分/字幕:手束紀子/配給:セテラ・インターナショナル
©Carole Bethuel
© FILM : 2022 – LES FILMS DU BÉLIER – MY NEW PICTURE – 9459-5154 QUÉBEC INC. – ARTE FRANCE CINÉMA – AMI PARIS – JAMAL ZEINAL-ZADE
4/25(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

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【了】

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