名優ロバート・デ・ニーロが、トランスジェンダー女性として公に歩み始めた娘エアリン・デ・ニーロへの無条件の愛と支持を語った。またエアリン・デ・ニーロ自身も、LGBTQ+メディアのインタビューに登場し、アイデンティティについての思いを露わにしている。
(文・編集部)

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「何がそんなに大したことなのか、正直わからないよ」

　デ・ニーロはVariety誌へのインタビューで、娘のトランスジェンダー女性として生きる姿について以下の言葉を残した。

「アーロンが息子だった頃も愛していたし、いま娘のエアリンとしても変わらず愛している。何がそんなに大したことなのか、正直わからないよ。私は、すべての子どもたちを愛しているんだ」

　またエアリンは「見られていることと、見えていることには違いがある。私はこれまで見られてきたけれど、本当に見えていたとは思えなかった。親は完璧じゃない。でも、両親が私をスポットライトの下から遠ざけてくれたことには感謝している。普通の子ども時代を過ごしてほしいと、いつも言ってくれていたから」とトランスジェンダーへの複雑な思いを吐露するとともに、自身のありのままを受け入れてくれている親に感謝の意を述べた。

　ロバート・デ・ニーロの「何がそんなに大したことなのかわからない」という言葉には、愛を特別なものとして構えすぎる現代の風潮に対し、親として当たり前のように子を受け入れるという、飾らない本質的な愛情の在り方が滲んでいる。純粋な家族愛が垣間見えた、素晴らしい出来事だった。

(文・編集部)

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