開幕直前に変更されたドレスルールとは?審査員を務めるハル・ベリーもドレス変更を余儀なくされる「露出禁止は妥当なルール」
text by 編集部
第78回カンヌ国際映画祭の開幕を目前に、物議を醸していたドレスコード問題。レッドカーペット上での全裸表現や過度にボリュームのある衣装が禁止された。審査員を務めるハル・ベリーも直前でドレスの変更を余儀なくされ「ルールは守る。でも露出の規制は、たぶん正しい判断」と冷静な意見を述べている。(文・編集部)
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直前に発表されたドレスルールとは?
ハル・ベリーは記者会見で以下のように明かしていた。
「ガウラウグプタの素晴らしいドレスを用意していたのに、裾が長すぎて今夜は着られなくなりました。あまりに大きなトレーン(裾)は、ルール違反になるんです」
2025年5月12日、運営側はレッドカーペットに関する新しいルールを発表。「イベントの制度的枠組みおよびフランスの法律に則り、レッドカーペット上での全裸行為は禁止されます」との文言が明文化され、これまでも非公式に存在していた規定を今年から公式に明記した形だ。
さらに他のゲストの移動や、上映会場での着席に支障をきたす恐れのある衣装に関しても、入場を拒否する可能性があると付け加えられている。
規定変更の背景には、昨年以降相次いだパフォーマンス的な抗議行動や、混乱のリスクがあると見られている。これまでも長いトレーンや、着席不能な巨大ドレスが議論の的になっており、映画祭としても『表現の自由』と『場の秩序』のバランスを取る必要に迫られていた。
参加者のドレスコードにも注目されやすい映画祭。今回の規定は、今後の映画祭にも影響を及ぼすと予想される。
(文・編集部)
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