パルム・ドール最有力か?映画『センチメンタル・バリュー(2025)』に今年最長15分のスタンディングオベーション

text by 編集部

『マレフィセント(2014年)』や『最高に素晴らしいこと(2020年)』で知られる、エル・ファニングが主演の映画『センチメンタル・バリュー(2025)』が第78回カンヌ国際映画祭でプレミア上映された。15分間にも及ぶスタンディングオベーションは、今年のカンヌ最長記録となり、パルム・ドール賞受賞の期待が高まっている。(文・編集部)

———————————–

15分間のスタンディングオベーションが今年最長

エル・ファニング【Getty Images】
エル・ファニング【Getty Images】

 映画『センチメンタル・バリュー(2025)』に対する観客の拍手は鳴り止まなかった。今年のカンヌ国際映画祭で最も長い15分間のスタンディングオベーション。観客の熱狂に包まれる中、エル・ファニングは涙を流し、ヨアキム・トリアー監督にハグ。共演者のステラン・スカルスガルドは観客に向かってキスを送るパフォーマンスも見せた。

 上映後のスピーチでトリアー監督は「本当に胸がいっぱいです。この映画は多くの人が長年にわたり奮闘してきた結果です。ありがとう」と、映画制作に携わってきたすべての人へ感謝の言葉を表した。

 トリアー監督はこれまでも何度もカンヌ国際映画祭に招かれてきた、まさにカンヌ常連の監督として知られている。2011年の映画『オスロ、8月31日(2011)』では、ある視点部門に出品され、2015年には映画『母の残像(2015)』でコンペ部門に進出した実績もある。また、最近では2021年の映画『わたしは最悪。(2021)』では主演のレナーテ・レインスヴェが最優秀女優賞を受賞し、作品自体もアカデミー賞で国際長編映画賞と脚本賞にノミネートされている。

 映画『センチメンタル・バリュー(2025)』は、まさにその勢いを背に作られた作品だ。今やパルム・ドール最有力との呼び声も高い。

(文・編集部)

【関連記事】
【写真】世界の美女が勢揃い…。カンヌの最新グラビアカットはこちら。第78回カンヌ国際映画祭写真一覧
「月は要らない」終盤の台詞に込められた意味は? 映画『名もなき者/ACOMPLETE UNKNOWN』考察&評価レビュー
映画『名もなき者』考察&評価レビュー。ボブ・ディラン役で光る、ティモシー・シャラメの音楽的素養とは? 魅力を徹底解説
【了】

error: Content is protected !!