巨匠クリント・イーストウッド監督が95歳で新作映画を準備中!現代の映画界へ警鐘を鳴らす「新しいことをやれ」
text by 編集部
95歳の誕生日を迎えるクリント・イーストウッドが、現役続行の意思を明かした。海外メディアのインタビューにて、現在新作映画のプリプロダクション中であることを公表。引退についても「まだまだ先の話」と笑い飛ばす姿を見せた。さらには、現代のハリウッドに対して一石を投じる発言も話題になっている。(文・編集部)
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「歳をとっても、経験は武器になる」
『許されざる者(1992)』や『ミリオンダラー・ベイビー(2004)』などで知られる、ハリウッドの名匠クリント・イーストウッド。今回のインタビューを通して「年齢を重ねても監督として進化できる。確かに、ある年齢になると感覚が鈍る監督もいる。でも、私はそうじゃない」と現場から退く気配はまったくない意志を見せた。さらには「学び続けられる限りは撮り続ける。あるいは本当にボケるまではね」と語る姿からは、心に灯る映画への情熱さえも感じられる。
また、現代の映画界について問われたイーストウッドは、「『カサブランカ(1942)』のような映画がスタジオの片隅で書かれていた時代が懐かしい」とコメント。「今はリメイクやフランチャイズばかりだ。確かに私も過去に3度続編を撮ったが、もう興味はない」とも語っており、自身のフィルモグラフィーにも一線を引いている様子だ。
次回作の詳細はまだ明かしていない。しかし、95歳にしてなお次の1本を見据え続けるその姿勢には、ものづくりへの純粋な欲求と、未来への挑戦が滲んでいる。
(文・編集部)
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