6月9日はナタリー・ポートマンの誕生日! 『スター・ウォーズ』パドメ・アミダラの活躍と出演作品を一挙におさらい
ディズニープラスにて配信中の『スター・ウォーズ』シリーズ。全9エピソードはもちろん、壮大なサーガから繋がる数々の物語を描くアニメーション作品やオリジナルドラマシリーズを観ることができる。6月9日は、女王パドメ・アミダラを演じるナタリー・ポートマンの誕生日ということで、新3部作での活躍を振り返る。(文・編集部)
世界中を魅了するキャラクター
ナタリー・ポートマンは、殺し屋と少女の物語を描いた『レオン』(1994)のマチルダ役で映画デビューし10代から女優として活躍、2010年には主演作『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞するなど、美貌と演技力が世界中で支持される人気女優。そんな彼女は6月9日(月)に44歳の誕生日を迎える。
彼女の人気を不動のものにした「スター・ウォーズ」シリーズでは、物語を語る上で欠かせないキャラクターの一人であるパドメ・アミダラを好演した。1999年に公開された『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』から始まる新三部作に登場するパドメは、後にダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーの最愛の人であり、ジェダイとして銀河のために戦うルーク・スカイウォーカーと、リーダーとして反乱軍を導くレイア・オーガナの母となる重要なキャラクターだ。※以下、作品のネタバレを含みます。
知性と勇気をもつ若き女王! 波乱の幕開けを描く
『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』(1999)
パドメが初登場したのは、後にダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーがまだ幼い少年だった頃の物語を描く劇場公開四作目の「ファントム・メナス」。惑星ナブーの若き女王であったパドメは、敵対勢力による侵略を受けた故郷ナブーを救うため、ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンとその弟子のオビ=ワン・ケノービ、善良だが不器用なジャー・ジャー・ビンクスらと共に、銀河の冒険を繰り広げながら自ら敵に立ち向かう。
水中に都市を築くグンガン族との交渉シーンでは、影武者を立てて自身は侍女のふりをしていたパドメがその正体を明かし、知的な言葉と真摯な姿勢でグンガン族と向き合うことで見事に手を結ぶことに成功するなど、まだ若いパドメが女王として知性と勇気で人々を導く姿が描かれた。
ナブーを救うための冒険の道中で立ち寄った砂漠の惑星タトゥイーンでは、後に恋に落ちたことで銀河に危機を招くことになる強いフォースをもつ少年アナキン・スカイウォーカーと出会っており、新三部作で描かれる波乱の物語の始まりを印象付ける一作となっている。
アナキンとの禁断の恋は絶望の始まり…
『スター・ウォーズ/クローンの攻撃(エピソード2)』(2002)
劇場公開五作目となる本作で銀河を巡る壮大なサーガとともに描かれたのは、パドメとアナキンの禁断の恋の物語。「ファントム・メナス」で描かれたナブー危機の後、平和主義のパドメは何者かによって命を狙われることに。そんなパドメの護衛に任命されたのが、オビ=ワンのパダワンとなりジェダイの修行に励んでいたアナキンだった。
ジェダイはダークサイドへつながる危険性をはらむ“特定のものへの執着”が禁止されているため、アナキンはパドメへの想いを断ち切らないといけないが、2人は一緒に過ごすうちに惹かれ合い愛するようになっていく…。そしてパドメが自らブラスターをもって戦った戦いの中で絶体絶命のピンチを迎えた時、破滅の道に向かっていると分かっていながらも、アナキンに「心からあなたを愛しています。死ぬ前に知ってほしかった」と思いを告げるのであった。
2人の思い出の地である湖水地方で密かに結婚式を挙げるラストシーンは美しくも破滅を予感させているが、禁断の恋に落ちた2人の切ない愛と葛藤の物語には誰もが胸を打たれるにちがいない。
パドメがルークとレイアという“希望”をつなぐ
『スター・ウォーズ/シスの復讐(エピソード3)』(2005)
SWファンの中でも根強い人気を誇る本作では、パドメの悲しい最期が描かれる。クローン戦争が勃発してから数年。パドメはアナキンとの子どもを身ごもっており、アナキンはかつて捕らえ損ねたドゥークー伯爵を倒して、誘拐されたパルパティーン最高議長を救い出しジェダイとして活躍するなど、幸せな日々を送っていた。
しかし、アナキンは大切な母を失ったときのように、最愛のパドメが出産時に死んでしまう悪夢にうなされるように。パドメを失う恐怖に苛まれたアナキンは、パルパティーン(その正体はシスの暗黒卿ダース・シディアス)にその不安や恐れを巧みに操られ、ダークサイドに堕ちてしまう。
パドメは愛するアナキンが別人のようになってしまったことに大きなショックを受け、深い悲しみの中、双子を出産。変貌してしまったアナキンのことを信じ続けるパドメは、出産を見守ったオビ=ワンに「彼にはまだ善の心があります」と言い残し、息を引き取った。
パドメによって、ルーク、レイアと名付けられた双子はそれぞれ成長し、『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』から始まる物語の中で銀河を救う存在になる。パドメが残した“希望”であるルークとレイア、そして映画史に残る悪役ダース・ベイダーの誕生を描いた本作は、「スター・ウォーズ」の歴史を語る上で必見の一作である。
ナタリー・ポートマンが演じたパドメは、美しく知性にあふれ、愛する人とともに勇敢に人々を導く姿が世界中を魅了しているキャラクター。パドメの衣装や髪型は、日本の着物や歌舞伎から影響を受けて作られているので、是非パドメのビジュアルにも注目してみてほしい。各「スター・ウォーズ」シリーズ作品はディズニープラスにて配信中。
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【了】