マーティン・スコセッシが「もう映画館には行かなくなった」納得できる理由とは? 名匠が語る観客の変化
text by 編集部
『グッドフェローズ』(1990)や『タクシードライバー』(1976)など、数々の傑作を生んだ巨匠マーティン・スコセッシ監督が、「映画館で映画を観ることをやめた」ことを明かした。理由は、作品の質ではなく観客のマナーにあるという。英メディアの「ガーディアン」が取り上げている。(文・編集部)
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「騒音に耐えられない」スコセッシが語る、劇場から足が遠のいた本音
現代アメリカ映画界を代表する名匠、マーティン・スコセッシ監督が、最近では自身の作品を含め、映画を映画館で観ることがほとんどなくなったと語った。アメリカの映画評論家・ピーター・トラヴァースとの対話の中でその理由を明かしている。
「上映中にスマートフォンをいじったり、話し声が絶えなかったり、ドリンクの音が響いたり…。とにかく集中できないんだ」
「もちろん話声は昔から聞こえていた。だけど僕らの話は、映画の内容や、どこが面白かったかっていう映画そのものについてだった」と現代の観客の行動に苛立ちを感じていることを打ち明けた。
今回吐露したハリウッド界の巨匠の発言は、映画館という空間の変化と、それに対する映画人の複雑な思いを浮き彫りにしたのではないか。
これまで、スコセッシはアカデミー賞に16回ノミネートされており、映画『ディパーテッド』(2006)ではついに監督賞を受賞。そんな彼が「もう映画館に足を運ばない」と語ることは、映画館文化のあり方に一石を投じる発言とも言えるだろう。
(文・編集部)
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