カンヌ映画祭で話題の日本の新鋭監督・団塚唯我に絶賛の声! 家族と都市の記憶を重ねたデビュー作を海外メディアが話題に

text by 編集部

カンヌ国際映画祭で最年少選出の快挙となり大注目を集めた日本人監督・団塚唯我が世界で高く評価されていると海外メディアの「ハリウッド・リポーター」が報じた。自身の家族の物語と東京の再開発を重ねた初監督作『見はらし世代/Brand New Landscape』(2025)が話題だ。(文・編集部)

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団塚自身の家族がモデルとなった映画

団塚唯我監督【写真:映画チャンネル編集部】
団塚唯我監督【写真:映画チャンネル編集部】

 カンヌ国際映画祭の監督週間で注目を浴びた日本映画『見はらし世代/Brand New Landscape』(2025)は、家族の断絶と都市の変貌を静かに交差させる異色のドラマだ。団塚監督自身の家族史をもとに描かれた本作は、父の離別、母の死、そして兄妹の再会と対立を通して、喪失と再生の過程を映し出す。

 注目すべきは、本作が単なるフィクションではなく、団塚自身の家族がモデルとなっていることだろう。その都市改造と家族の歴史が、映画の中で重層的に描かれている。

「都市と家族、それぞれが変化し続けることに、自分は無力だった」と語る団塚監督。家族との確執も乗り越え、本作を父に見せた彼は、「お互いの仕事への敬意が少しずつ生まれた」と話した。一気に世界へ羽ばたく勢いを見せる26歳の日本人監督が注目を浴びている。

(文・編集部)

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