スパイという職業は浮気が簡単? 『ジュラシック・パーク』も手掛けた脚本家が『ブラックバッグ』の着想を語る。特別映像公開
『オーシャンズ』(2001~)シリーズほか数々のヒット作を手掛け、アカデミー賞監督賞受賞の実績を誇るスティーヴン・ソダーバーグ監督の最新作『ブラックバッグ』。9月26日(金)に公開される本作より、「ブラックバッグ」をキーワードにした特別映像「秘密の合言葉はブラックバッグ」編が公開された。(文・編集部)
脚本家デヴィッド・コープ『ブラックバッグ』の着想を語る
本作は、スティーブン・ソダーバーグ監督と脚本家デヴィッド・コープの3度目のコラボレーションとなった作品だ。ソダーバーグは長年信頼を置くコープについて「デヴィッドは明らかに優れた仕事をするし、私の演出も概ね気に入ってくれていると思います。それを分かっているからこそ、お互い安心して正直に批判し合えるんです。曖昧な言い方をする必要を感じたことはありません」と全幅の信頼をおく。そんなコープが『ブラックバッグ』の着想を得たのは、なんと、『ミッション:インポッシブル』(1996)第1作のリサーチをしていた際に遡るという。
当時、複数の現役・元スパイたちに非公表のインタビューを行っていたコープは、彼らの任務以上に、その“私生活”に強く惹きつけられた。「スパイ活動に関する話はどれも面白かったですが、予想以上に彼らについて多くのことを知りました」と彼は語る。
さらに、「考えてみてください浮気をしたければ、とても簡単です。『3日間家を空けるけど、どこへ行くのか君は聞けない。権限がないから』と言えばいい。あなたは人を信用できないし、人からも信用されない。ジョージとキャスリンの間で、共有できない機密情報は“ブラックバッグ”と呼ばれるのです」このリアルなインタビューから得た着想が本作のセリフに深みを与え、ジョージとキャスリンという夫婦の間で、複雑に仕組まれた嘘と妻への疑心に揺れ、究極の試練に直面する、緊迫したストーリーが生まれた。
今回公開されたのは、「ブラックバッグ」をキーワードにした特別映像「秘密の合言葉はブラックバッグ」編だ。「ブラックバッグ」とは、スパイ用語で「最高機密・機密任務」を指す。出演者等がどんな問いにも「ブラックバッグ」と答えれば真実を欺くことができる便利な言葉を連発している。
「夫婦でも信頼できるか?」というジョージの問いに「確かめる方法はひとつ」と軽やかに答えるキャスリンの意味ありげな笑顔が後を引く映像となっている。
【作品情報】
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
脚本・製作総指揮:デヴィッド・コープ
出演:ケイト・ブランシェット、マイケル・ファスベンダー、マリサ・アベラ、トム・バーク、ナオミ・ハリス、レゲ=ジャン・ペイジ、andピアース・ブロスナン
2025年/アメリカ/スコープ・サイズ/94分/カラー/英語/5.1ch/日本語/字幕翻訳:松崎広幸/原題『BLACK BAG』
/配給:パルコ ユニバーサル映画
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