主人公は一味の参謀
アクションシーンではまさかの見せ場なし!?
最後に、主人公・エドガンについて言及したい。日本語吹き替え版では、『アナと雪の女王』シリーズのオラフ役でも知られる、若手声優・武内駿輔が務めている。
機転が利き、口が上手く、いつでもリュートを携え、暇さえあれば歌っている…。そんな特徴に加え、仲間思いでもあるエドガンだが、脇役があまりにも魅力的すぎて、正直なところ、彼らの影にやや霞んでしまっている、といった印象は拭えない。
作戦を練る参謀の役割をこなしてはいるものの、アクション面での見せ場は乏しく、その場からひたすら走って逃げる動きだけがやたらと印象に残る。
主人公らしく、物語の終盤でアッと驚くような知略を披露してほしい…。そんな観客の願いが成就するか否かは、ぜひ各自劇場に足を運んでそれぞれの目で確かめてほしい。
(文・ZAKKY)
【作品情報】
監督・脚本:ジョン・フランシス・デイリー&ジョナサン・ゴールドスタイン
製作:ジェレミー・レイチャム (『アベンジャーズ』『ガーディアンス・オブ・ギャラクシー』
出演:クリス・パイン、ミシェル・ロドリゲス、ジャスティス・スミス、ソフィア・リリス、レゲ=ジャン・ペイジ、ヒュー・グラント ほか
配給:東和ピクチャーズ
©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, DUNGEONS & DRAGONS AND ALLRELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. ©2023 HASBRO.
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