映画『EO イーオー』新場面写真& キャストコメント解禁! ロバの“EO”が放浪の旅で出会う人間ドラマ
第94回アカデミー賞国際長編映画賞でノミネートされ、第75回カンヌ国際映画祭審査員賞・作曲賞2部門受賞、その他にも多数賞を受賞している映画『EO イーオー』。ポーランドが誇る巨匠・イエジー・スコリモフスキがメガホンをとった話題作が5月5日より公開される。今回、新場面写真とキャストたちによるコメントが解禁となった。
放浪の旅でロバが出会う…。
着想源はロベール・ブレッソンの傑作
第94回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート、第75回カンヌ国際映画祭 審査員賞・作曲賞2部門受賞、バリャドリッド国際映画祭監督賞受賞、ンプトン国際映画祭Zelda Penzel Giving Voice to the Voiceless Award賞を受賞した、イエジー・スコリモフスキ監督7年ぶりとなる最新作。ロベール・ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』に着想を得た本作の主人公は、”EO(読み:イーオー)”という名のロバ。サーカス団から連れ出され、ポーランドからイタリアへと予期せぬ放浪の旅に出ることになる。
この度、EOに無償の愛を注ぐサーカス団のパフォーマー、カサンドラ(サンドラ・ジマルスカ)、トラック運転手マテオ(マテウシュ・コシチュキェヴィチ)、行きずりでEOと知り合い、共に旅をする司祭ヴィトー(ロレンツォ・ズルゾロ)、強い眼差しでどこかを見据える伯爵夫人(イザベル・ユペール)、そして主人公EOの新場面写真が一挙解禁。
いずれの俳優もスコリモフスキ監督作品へは初出演となる。映画オープニングから、EOと息の合った鮮烈なパフォーマンスを見せるカサンドラ役のサンドラ・ジマルスカの主なパートナーはロバ。「撮影は魔法のような経験で、教訓もたくさんありました。いつも彼らのそばにいて、恐れを克服し、完全に信頼し合えるようになるまで関係を築くよう努力しました。映画全体が夢のような出来事でした」と語る。
イタリアの高級ブランド、グッチのアンバサダーとしても知られる同国出身の若手俳優ロレンツォ・ズルゾロは、複雑な背景を抱えた司祭ヴィトーを演じる。「スコリモフスキ監督は、すべてのキャラクターと彼らが抱えている秘密に息を吹き込みます。僕が役柄になりきるのを手助けするため、映画に描かれている時代に至るまでのヴィトーの人生すべてを共有してくれました」と述べている。
予期せぬ放浪の旅路のさなか、スリリングな人間ドラマに立ち合うことになるEO。数少なくも、強烈なインパクトを残す俳優陣の演技とキャラクターにも注目して欲しい。
【ストーリー】
愁いを帯びた瞳とあふれる好奇心を持つ灰色のロバ、EO。心優しきパフォーマー、カサンドラのパートナーとしてサーカス団で生活していたが、ある日、サーカス団から連れ出されてしまう。予期せぬ放浪の旅のさなか、善人にも悪人にも出会い、運を災いに、絶望を思わぬ幸福に変えてしまう運命の歯車に耐えている。しかし、一瞬たりとも無邪気さを失うことはない。
【作品情報】
『EO イーオー』
監督:イエジー・スコリモフスキ 脚本・製作:エヴァ・ピアスコフスカ、イエジー・スコリモフスキ 出演:サンドラ・ジマルスカ、ロレンツォ・ズルゾロ、イザベル・ユペール
2022/ポーランド、イタリア/カラー/ポーランド語、イタリア語、英語、フランス語/88分 映倫:G 後援:ポーランド広報文化センター
配給:ファインフィルムズ
© 2022 Skopia Film, Alien Films, Warmia-Masuria Film Fund/Centre for Education and Cultural Initiatives in Olsztyn, Podkarpackie Regional Film Fund, Strefa Kultury
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