韓国大統領選の裏側を暴く 『キングメーカー 大統領を作った男』ソル・ギョング&イ・ソンギュンのインタビュー映像解禁
韓国製ポリティカルサスペンス 『キングメーカー 大統領を作った男』が、8月12日(金)からシネマート新宿ほかにて全国順次公開。本作で初共演を果たした名優・ソル・ギョングと『パラサイト 半地下の家族』における演技が記憶に新しいイ・ソンギュン。それぞれが本作の見どころや、互いの印象など語るインタビュー映像が解禁となった。
【インタビュー映像】
【あらすじ】
1961年。韓国東北部の江原道で小さな薬局を営むソ・チャンデ(イ・ソンギュン)は、独裁政権を打倒して世の中を変えたいという思いから、野党の新民党に所属するキム・ウンボム(ソル・ギョング)に肩入れしていた。
チャンデはウンボムの選挙事務所を訪ね、「1票を得るより相手の10票を減らす」戦略を提案する。理想家肌のウンボムにとって賛成できない案だったが、チャンデの豊富なアイデアに助けられ、ウンボムは補欠選挙で初当選。さらに63年の国会議員選挙では地元である木浦で対立候補を破り、新進気鋭の国会議員として注目を集めることに。
チャンデも表にはでない影の参謀として活躍する。しかし、勝利のためには手段を選ばないチャンデに次第に党内から不満の声が漏れ始め、ウンボムも徐々に理念の違いを感じ葛藤していく。
【見どころ】
最高権力の座をめざして政治家同士が激突し、負ければ汚職など不正行為を問われて刑務所入りになることもある韓国の大統領選。日本とも縁の深い第15代韓国大統領、金大中(キム・デジュン)と彼の選挙参謀だった厳昌録(オム·チャンノク)の実話を基に、生き馬の目を抜く苛烈な大統領選の裏側が赤裸々に描かれる。
光の当たる表の存在として民衆の希望となる国会議員、キム・ウンボムを演じるのは名優ソル・ギョング。本作では、実際の政治家の演説シーンを参考にしながらも自身ならではのキャラクターを模索し、その類まれなる存在感で、前年の『茲山魚譜 チャサンオボ』に続き、2年連続で百想芸術大賞の最優秀男性演技賞を受賞。
一方、同じ理想を追いかけながらも、ウンボムの影となり力を尽くすソ・チャンデに扮するのは『パラサイト 半地下の家族』のイ・ソンギュン。イ・ソンギュンは、第92回アカデミー賞を沸かせた『パラサイト 半地下の家族』以降、スクリーン復帰作として本作を選び、誰よりもお互いを必要としながらも、決定的なところで混じり合わない2人の複雑な関係を熱演している。
今回、解禁となったインタビュー映像で、ソル・ギョングは本作について「選挙戦に臨み、世の中を変えようとした2人の男の物語です。彼らの協力関係は後にライバル関係に変わっていきます」とし、「ビョン監督のスタイルで、昔の話もスタイリッシュに撮れば違った面白さになるという期待がありました」と語る。
また演じたキム・ウンボムは「政治家で政治の現場を変えたいという大義名分と大きな夢を持った男」と説明し、一番共感した部分を「最後まで自分が信じる大儀を守り、何というか、違う世の中を夢見るところがあります。そこが強烈でした」というソル・ギョング。
さらに、『名もなき野良犬の輪舞』(17年)に続いてのタッグとなったビョン・ソンヒョン監督については「私はビョン監督の作品スタイルが好きです。だから100%信じて仕事をしてます」という惚れ込みようで「歴史的な話がスタイリッシュな映画になったら、どうなるかを見るのも面白いと思いますし、政治の物語というよりも人間ドラマとして見てもらえたら嬉しいです」と思いを語っている。
一方、イ・ソンギュンはビョン・ソンヒョン監督作に初参加となるが「個人的に『名もなき野良犬の輪舞』がとても好きで監督のことが気になっていました。シナリオも面白かった。そして私の目標だったソル・ギョングさんとの共演、さまざまな理由で出演しました」と出演に至った経緯をコメント。
そしてソル・ギョングとの共演については「彼は多くの俳優の模範です。そんな方と共演できて光栄でした」と続け、「私の演技を心から受け入れてくれたので、とても感動しましたし、ありがたかったです」と嬉しそうに答えている。
また監督やスタッフがこだわり抜いた美術や照明などが演技をする上で助けになったそうで、「(演じた)チャンデの感情に合わせて照明やアングルで表現してくれた」とし、「素晴らしい俳優たちが様々な役を演じています。現代史を扱いながらもスタイリッシュでユニークな映像と美術、これまでに見たことのない新しいドラマです。期待してください!」と自信を見せている。
名優ソル・ギョングとイ・ソンギュンが光と影の存在を体現し、二人の男たちのドラマが韓国政界の深すぎる闇を暴き出す。韓国ポリティカル・サスペンスの新たなる傑作をスクリーンでお見逃しなく!
【★シネマート新宿&心斎橋限定 入場者プレゼント決定!】
8月12日(金)より 韓国版ビジュアルポストカードをプレゼント。ここだけしか手に入らないファンには嬉しいアイテム! ぜひゲットしてほしい。(数量限定につき無くなり次第終了)
【★8月13日(土)公開記念 シネマート新宿にてトークイベント開催決定!】
本作公開を記念し、当選率99パーセントを約束する 敏腕選挙コンサルタントを主人公に日本の選挙の裏側を描き話題となり、映像化もされた小説『当確師』の原作者 真山仁さんと映画評論家の松崎健夫さんによるトークイベントが決定。本作をより深く楽しむための解説満載のアフタートーク、この機会にぜひ!
【日時】8月13日(土)11:55~の回、上映後
【場所】シネマート新宿
【登壇者(予定)】 真山仁さん(小説家)、松崎健夫さん(映画評論家)
※詳細は劇場サイトまで。なお感染状況などによりやむを得ずイベント中止になることもございます。予めご了承ください。
【作品情報】
『キングメーカー 大統領を作った男』
監督:ビョン・ソンヒョン『名もなき野良犬の輪舞』
出演:ソル・ギョング『茲山魚譜 チャサンオボ』 イ・ソンギュン『パラサイト 半地下の家族』
ユ・ジェミョン「梨泰院クラス」チョ・ウジン『SEOBOK/ソボク』
2021年/韓国/123分/5.1ch/ビスタ/原題:킹메이커/字幕翻訳:小寺由香
提供:ツイン、Hulu
配給:ツイン
kingmaker-movie.com
8月12日(金)シネマート新宿ほか全国順次ロードショー