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映画『TAR/ター』トッド・フィールド監督✖︎ 女優ケイト・ブランシェットによる対談映像解禁

text by 編集部

本年度最注目作であるトッド・フィールド監督とケイト・ブランシェットの放つ驚愕のサイコスリラー映画『TAR/ター』が5月12日より公開される。今回はトッド・フィールド監督とケイト・ブランシェットによる、この映画への想いと秘話を語る、貴重な対談映像が解禁された。

ケイト・ブランシェットの新たな代表作
映画史をとどろかす怪演に世界平伏!

本年度アカデミー賞《作品賞》《監督賞》《主演女優賞》など主要6部門にノミネート、第80回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)、第79回ヴェネチア国際映画祭女優賞ほか世界の映画祭でも絶賛、さらに「シンドラーのリスト」「LAコンフィデンシャル」「ソーシャル・ネットワーク」に続く史上4作目の主要批評家協会賞(ニューヨーク映画批評家協会賞/ロサンゼルス映画批評家協会賞/ロンドン映画批評家協会賞/全米映画批評家協会)《最優秀作品賞》を制覇するなど、世界の映画賞も席捲!

「最終的には<ター>の役柄が観客に語りかけると思うの、私はその呼びかけの一部になりたいと思ったのよ」―トッド・フィールド監督が生み出した「リディア・ター」という人物に惚れ込んだことを明かすケイト・ブランシェット。

その熱い声を受け、トッド・フィールド監督も「脚本を書くためにかなりのリサーチを行ったんだけど、ケイトは同じくらいの労力を持って向き合ってくれた」「だから撮影を始める時点では、ケイトはすでに僕より多くを理解していたよ」「僕たちは仕事をする中で脚本以上のものを共に発見していったんだ」と、意義深い撮影時の状況を振り返る。

そして“この映画は体験型”とユニークな分析をするブランシェット。“指揮者の多くは、ターの身に起こったものと同じような症状を認識するよう”と、自ら行ったリサーチの結果を明かし「ターの脳はすごい速さで動いているの」、そして膨大な量の情報と思考を処理しながら「聴衆のことも意識するのよ」と述べ、彼女の身に起こることを、観客に共に体験してもらうためには、どう演じるべきかが難しい課題だったと、役作りへの苦労を振り返り、徹底したこだわりを語った。

また「この映画は“日常の物語”であると同時に“クラシック音楽の世界の物語”でもあり、さらにジェンダーというテーマも扱っている」とし、「従来の男性中心の世界として描かれていないから、多面的なテーマを抵抗なく捉え、権力構造についての物語について、会話するきっかけにできる」と多様な面を持つ本作に関しての思いを述懐。最後は「制作のあらゆる過程で喜びを感じ、最高の体験をさせてもらったわ」と感謝を述べ、締めくくっている。

<ケイト・ブランシェット史上最高傑作(EMPIRE)><不協和音の刺客(The Guardian)><極上の毒に痺れる(Chicago Sun-Times)>数々の映画評が評するように、圧倒的な天才指揮者としてオーケストラを鼓舞するように指揮、“映画史をとどろかす怪演”で強烈な印象を放つ、ケイト・ブランシェット、そして、監督と脚本は、これまで手掛けた⻑編映画『イン・ザ・ベッドルーム』と『リトル・チルドレン』で、2 作ともにアカデミー賞脚色賞にノミネートされたトッド・フィールド。

フィールド監督は、その鋭敏な表現力によって、絶対的な権力を振りかざす天才指揮者リディア・ターの物語を「唯一無二のアーティスト、ケイト・ブランシェットに向けて書いた」と明かしている。

フィールド監督にとって16年ぶりとなる、全世界熱望の最新作となった本作では、第95回アカデミー賞脚本賞を3作品連続でノミネートを果たしたほか、作品賞・監督賞でも初ノミネートされたことも話題に。

脇を固める共演者は『燃ゆる女の肖像』のノエミ・メルラン、『あの日のように抱きしめて』のニーナ・ホス、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』 のジュリアン・グローヴァ―、『キングスマン』のマーク・ストロングら、いずれも実力派揃い!

音楽は『ジョーカー』でアカデミー賞作曲賞を受賞した気鋭のチェリストであり、作曲家のヒドゥル・グドナドッティルが担当、全編を美しいスコアで彩る。

音楽界の頂点に上りつめたベルリンフィル初の首席女性指揮者ター。芸術と狂気がせめぎ合い、少しずつ心の闇が侵食していく─。衝撃を超える圧巻のラストに目を凝らせ。トッド・フィールド監督とケイト・ブランシェットが放つ、映画『TAR/ター』は5月12日より日本公開される。

【ケイト・ブランシェット×トッド・フィールド監督対談映像】

【STORY】

ベルリン・フィル初の首席女性指揮者ター。
天才にして、ストイック、傲慢、そして繊細―。芸術と狂気がせめぎ合い、怪物が生まれる。

世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功する。

今や作曲家としても、圧倒的な地位を手にしたターだったが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。

そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは、追いつめられていく──。

【作品情報】

監督・脚本:トッド・フィールド『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』
出演:ケイト・ブランシェット『ブルージャスミン』、ノエミ・メルラン『燃ゆる女の肖像』、ニーナ・ホス『東ベルリンから来た女』、ジュリアン・グローヴァ―『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』、マーク・ストロング『キングスマン』
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル 『ジョーカー』(アカデミー賞作曲賞受賞)/撮影:フロリアン・ホーフマイスター/編集:モニカ・ヴィッリ
© 2022 FOCUS FEATURES LLC. 原題:Tár/アメリカ/2022年/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/159分/字幕翻訳:石田泰子 配給:ギャガ
公式サイト
2022年/アメリカ/原題TÀR 配給:ギャガ

5月12日(金)TOHO シネマズ日比谷他全国ロードショー

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