ドンキーコングの登場とマリオの歴史をおさらい
本作のハイライト。それは、「ドンキーコング」の登場である。クッパを倒すためには助っ人が必要だ。思案に明け暮れるマリオ一行は、ピーチ姫の提案で、「キノコ王国」と隣接する「ジャングル王国」に足を運び、国王の前で援軍を要請する。
ジャングル王国の王は、マリオたちの依頼に対し、「息子を倒したら、考えてやる」と告げる。そこで満を持して登場するのが、この国のプリンスである、我らがドンキーコングに他ならない。
根っからのファンにとっては自明のことだが、マリオがこの世に生を享けたのは、1981年発のアーケードゲーム『ドンキーコング』においてである。当時はプレイヤーが操る名もなきキャラクターであり、続編『ドンキーコング JR.』(1982)にて初めて「マリオ」と名付けられた、という経緯がある。言ってしまえば、ドンキーコングは、マリオにとっての元祖・宿敵なのだ。
その後、『マリオブラザーズ』(1983)、『スーパーマリオブラザーズ』(1985)と、続々とマリオを主人公とするゲームが発表され、一躍、任天堂ゲームの顔とも呼べる存在に。その後も、『マリオカート』シリーズ(1992~)を始め、数多の大ヒットコンテンツの主役として活躍し続けていることは周知の通りだろう。