何度観ても胸がアツくなる…。
ドンキーとマリオのタッグにファン感涙
1981年当時、ゲーセンで『ドンキーコング』で遊んでいた現在還暦を越えているであろうかつての若者たち…。彼らの中に、あの“名もなき髭の男”が、後に世界的な知名度を誇る人気キャラクターになると予想した人がいたとはとても思えない。そんな“マリオ第一世代”の人々が、自身の子供や孫と一緒に本作を観に、映画館に足を運んでいるのかと想像すると、実に感慨深いものがある。
話を戻そう。ドンキーコングは本作において、ゲーム『ドンキーコング』と同じ鉄筋の足場上で、マリオと対決する(この演出もニクい)。勝負に敗れたドンキーは、その後、マリオと共闘する展開となる。ドンキーコングとマリオ。任天堂ゲームを代表する人気者同士が手を組んで、ラスボス・大魔王クッパに立ち向かうのだ。
敵キャラが、戦いを通じて味方になるという、少年漫画における王道の展開。昨日の敵は今日の友。手垢のついた陳腐な展開だなんて誰にも言わせない。何度観ても胸がアツくなること請け合いの素晴らしい展開である。