キノピオやクリボーも登場
ラスボス・クッパへの愛も
さらに、高揚感のあるシーンは枚挙にいとまがない。ゲーム『マリオカート』を再現したカーチェースシーンの圧倒的な迫力。タヌキスーツ装着により尻尾で攻撃できるタヌキマリオへの変身シーン、スーパーベルをゲットすることで俊敏な動きと攻撃性を兼ね備えるネコマリオへの変身シーンなど、歓声を上げたくなる描写のつるべ打ち。
さらに、キノピオ、クリボー、ノコノコ、ドゲゾー、パックンフラワー、ボムキング、キングテレサ、マグナムキラー、メガブロスなどなど、ファンにはお馴染みのキャラも続々登場。
最終的には、捕らわれの身であったルイージも助けられ、現実世界のブルックリンへと乗り込んできたクッパに対し、マリオと共に闘う見せ場もあるので、どうか最後まで気を抜かないで観てほしい。
作中のBGMも、ゲームのサウンドトラックをアレンジした楽曲が随所で流れてきたり、ロックバンド・AC/DCの楽曲をはじめとした往年のロックソングが絶妙にハマッているなど、音楽面の演出にも力が入っている。
最後に大魔王クッパについても言及しよう。最終的にマリオたちに殺されるわけではなく、“ある状態で捕らわれる”という演出がいかにも優しい。子供も安心して観られる配慮がなされているのだ。
クッパが中盤でピアノを弾きながらピーチ姫への愛を歌いあげるシーンは愛嬌たっぷり。部下と共に連奏した曲がゲームの『地下』のステージにおけるBGMだったりするなど、敵であるクッパのファンも大いに楽しめる作品となっている点も本作の魅力の一つだ。どうか、映画館の大きいスクリーンで堪能してほしい。
(文・ZAKKY)
4月28日(金)全国ロードショー
【作品情報】
■声の出演:クリス・プラット、アニャ・テイラー=ジョイ、チャーリー・デイ、ジャッ
ク・ブラック、キーガン=マイケル・キー
セス・ローゲン、フレッド・アーミセン、ケヴィン・マイケル・リチャードソン、セバス
ティアン・マニスカルコ
■脚本: マシュー・フォーゲル
■監督:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック
■製作:クリス・メレダンドリ(イルミネーション)、 宮本茂(任天堂)
■日本語版吹替声優: (マリオ) 宮野真守、(ピーチ姫)志田有彩、(ルイージ)畠中祐、
(クッパ)三宅健太、(キノピオ)関智一、(ドンキーコング)武田幸史
■公式サイト
■配給:東宝東和
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