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「色々ショボいし新田真剣佑も…」実写版『聖闘士星矢』は何がそんなにやばい? 爆死理由を深掘り考察。忖度なしガチレビュー

text by 灸 怜太

全世界シリーズ累計5000万部を超える車田正美による名作コミックを、新田真剣佑主演、ハリウッド資本で実写映画化した『聖闘士星矢 The Beginning』。公開されるや「爆死」「駄作」と非難轟々な本作の問題点とは? 3つの観点から深掘りレビューをお届けする。(文・灸 怜太)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

映画『聖闘士星矢 The Beginning』はなぜ不評を呼んでいるのか

星矢役の新田真剣佑Getty Images

伝説の大人気マンガがハリウッド映画化! と鳴り物入りで劇場公開された『聖闘士星矢 The Beginning』だが、初週から興行収入が低迷。いわゆる「大爆死」を遂げたというネットニュースをいくつか目にした。

『聖闘士星矢』といえば、80年代後半の週刊少年ジャンプを支えた作品であり、アニメもオモチャも大ヒット。いまも続編や外伝が作り続けられている人気コンテンツである。

「聖衣(クロス)」や「小宇宙(コスモ)」はルビなしで読めるし、限定品のオモチャに憧れた直撃世代としては、その実写映画化と聞けばワクワクして映画館に駆けつけてもよさそうなのだが、どうにも腰が重い。ジャンプ漫画の実写映画化は、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017)などの作品で懲りているからだろうか。

「いや、今回はハリウッド大作です!」と言われても、こちらは『ドラゴンボール・エボリューション』(2009)や、鷲尾いさ子がユリア役だった『北斗の拳』(1995)も観ている。

そんな個人的なトラウマもあるのだが、そんな呪いのない若い世代にも本作は届いておらず、ヒットには結びついていないようだ。

これはさすがに作品にも問題があるのかもしれない。そこで実際に映画館のスクリーンで観て、その大爆死の原因を探ってみた。

本編は原作『聖闘士星矢』の冒頭部分をじっくりと映画化している。星矢が、行方不明となった姉を探しつつ、小宇宙に目覚め、アテナの化身と出会い、マリンさんと修行して、闘いをビギニングするまで114分。ソツの無い作りで、思ったよりも悪くない。でも、誰かに勧めるかといったら難しいかな…ということで個人的な「爆死ポイント」を3つあげてみよう。

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