アクションにパッションがない

星矢役の真剣佑(左)とシエナ役のマディソン・アイズマン【Getty Images】

さらにマッケンは、劇中ずっとイケメンを崩さない。激しい修行をしても汗一つかかず、殴られても歪まず、肉弾バトルで吹っ飛んでもアザやキズもつかない。その整ったお顔がまったく汚れないのだ。

さすがに後半の、お屋敷大爆破のときだけはちょっと薄汚れていたが、ちょっと回想シーンを挟んだらキレイなお顔に戻っていた。

期待のアクションも流麗だが、パッションがない。冒頭の地下格闘技場のシーンで、敵から「ダンスしてんじゃねぇ!」みたいなツッコミが入るが、それが伏線になることもなく、最後まで振り付けのようなアクションに徹していた。せっかく極真空手のバックボーンがあるのに、もったいない。

百歩譲って、汚れないマッケンでもいい。でも、その役は少なくとも「星矢」ではない。今作では出てこないが、ドラゴン紫龍かキグナス氷河のあたりのほうが合ってそうだ。
マッケンがもっと荒っぽく、親しみやすいキャラクター作りをしてくれたら、原作ファンに響いたのではないだろうか。

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