ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 「色々ショボいし新田真剣佑も…」実写版『聖闘士星矢』は何がそんなにやばい? 爆死理由を深掘り考察。忖度なしガチレビュー » Page 6

爆死ポイント③ 『聖闘士星矢』である意味がない

原作コミックは全世界シリーズ累計5000万部超える名作だGetty Images

酷評にさらされている本作。本レビューでも厳しい見解を示してきたが、「原作レイプ」と言われるほどヒドくはない。

『聖闘士星矢』を知らない観客に対して、その設定を物語をうまく現代的に落とし込んていると思う。ただ、そのおかげで芯がないというか、全体的にボンヤリしてしまったのも事実で、もはや『聖闘士星矢』じゃなくても成立するような作品になっている。

そもそもストーリーの中心が、アテナの生まれ変わりのシエナと、彼女を拾った夫婦の家族喧嘩なので、主役である星矢はその周辺をウロウロしているだけ。

『聖闘士星矢』らしさを表現するのに最適な「聖衣」の装着シーンも、タメがなくてアッサリ進行。その際に、世界的に有名なアニメ版の主題歌『ペガサス幻想』がインストで流れるが、ここは唐突でもいいから、歌付きのオリジナルが聞きたかったところだ。

そしてなによりも、原作に漂っていた車田正美の熱いテイストがどこにもない。やっぱり必殺技を決めるときは技名を叫んでほしいし、ボロボロにやられたときは、腫れ上がった顔でフっと笑ってほしい。

1 2 3 4 5 6 7 8
error: Content is protected !!