映画『トップガン マーヴェリック』が大ヒットした理由③
「IMAX」で観るとどこが違う?
続出するリピーターとサブスクが与えた好影響
日本では2022年の5月27日封切られ、7月31日までに642万人もの観客を動員。世界興行収入は12億3800万ドル(日本円で約1724億)を突破し、世界歴代興行収入ランキングでは17位に位置している(2022年8月9日時点)。興行収入は今後さらに伸びていくと予想され、世界歴代興行収入ランキングトップテン入りも現実味を帯びはじめた。
大ヒットの理由を考察する上で、巨大スクリーン「IMAX上映」の人気とリピーター率の高さは無視できないだろう。一部の映画館では、座席の揺れ、風やミストなどを楽しめる「4DXスクリーン」上映も実施しており、SNSを見るかぎり、こちらも相当な人気を博している。
通常の上映システムで鑑賞しても十分に楽しめる『トップガン マーヴェリック』だが、特殊な上映方式(「IMAX」、「4DXスクリーン」)で観ると、より格別。例によって筆者も「IMAX上映」の評判に触れ、より大きなスクリーンとより豊かな音環境で再見したのだが、飛行シーンではまるでコックピットの中に入りこんだかのような感覚を覚え、今まで体験したことのない、圧倒的な没入感に浸ることができた。
筆者のように、1回目を通常の上映方式で観て、2回目を特殊上映方式で楽しむリピーターたちの存在が、爆発的かつ長期的なヒットに寄与しているのは想像に難くない。
さらに、サブスクリプションサービスの隆盛も考慮する必要がある。1986年に製作された前作を気軽に視聴することができ、予習がしやすい環境が整っていることは、『トップガン マーヴェリック』の追い風となっているだろう。実際のところ、各種動画配信サービスにおける『トップガン』の視聴回数は順調な伸びをみせているのだ。
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