『L.A.コンフィデンシャル』【ネタバレあり】あらすじ

ある晩、1人で残っていたエドは殺人事件があったという通報を受けて現場のコーヒーショップに向かうと、そこで6人が惨殺されているのを発見する。その中の被害者には、ステンズと酒屋でリンと一緒にいた女性・スー（アンバー・スミス）がいた。

職場に復帰したバドは、スーに関する調査を進めていくうちに、富豪・ピアスにたどり着いた。

ピアスは裏で、有名女優に似せた高級娼婦を売る売春組織を持っていた。スーとリンもそこの娼婦として働く身であったが、聴取のためにリンの元を訪れていたバドは、次第にリンに惹かれ、関係を持つようになる。

間もなく、目撃情報から犯人と思われる3人の黒人が逮捕されるが、男らは事件当時は女のところにいたと容疑を否定する。バドはその女の居場所を調べると、仲間よりも先に部屋へ入った。

するとそこに、暴行を受けて拘束された女がいるのを発見し、バドは別室にいた男を正当防衛に見せかけて射殺してしまった。

女は事件当時出かけていたことを証言すると、アリバイの食い違いに焦った3人の男は逃走。逃げた男たちを追い詰めたエドは、3人を射殺すると、事件は解決したとされ表彰された。

だが鑑識の現場写真を見て納得のいかない点を発見したバドは、1人で捜査を続けていた。スーの家を訪れたバドは、母親からスーとステンズが付き合っていたことと、ステンズと何者かが言い争っていたという情報を聞くと、地下室でミークスの遺体を発見する。

バドは情報屋から、ミークスが大量のヘロインを買った後、行方不明になっていることを聞いた。

その頃、監禁されていた女のお見舞いに行ったエドは、彼女は嘘をついていて、3人のアリバイが本当だったことを告白される。エドは真犯人がいることを知ると、事件を再捜査するために鑑識の元を訪れる。

そこへ居合わせたバドに、スーの家に行ったことを聞かされ、自分も後を追うと地下室の遺体を発見した。

エドはバドの行動を不審に思い、ジャックに尾行してほしいと頼む。なぜ自分に頼んだのかと尋ねるジャックに、エドはいまだに捕まっていない父親を殺した犯人に“ロロ・トマシ“と名付け、罪を償わない者たちを捕まえるために警官になったことを話した。

その話を聞いたジャックは、自分が追う男娼が殺された事件の捜査を手伝うことを交換条件に、引き受ける。

バドの尾行を始めたジャックは、ほどなくしてバドとリンの関係に気づき、エドに報告すると、エドはさっそくリンの元へ向かった。しかしエドはリンに誘惑されると、そのまま関係を持ってしまう。その様子を、シドは隠し撮りしていたのであった。

検視の結果、地下室の遺体がミークスだと判明し、それを聞いたジャックは過去の資料から、ミークスは過去に風紀課でステンズと組んでピアスを追い、その報告を受けていた上司がダドリーだったことを知る。

この件について確認しようと、ジャックはダドリーの自宅を訪れた。するとジャックはダドリーに撃たれ、“ロロ・トマシ“とつぶやいて息を引き取った。

署でのダドリーは、ジャックを殺した犯人の捜査を命じていた。ダドリーはエドに、参考人として“ロロ・トマシ“の名を伝えると、エドはジャックが殺された事件にダドリーが関わっていることに気づいた。

エドはジャックと同じく、資料からミークスとステンズ、ダドリー、ピアスの間に過去に何かがあったことを確信した。

一方、シドに隠し撮りしたエドとリンの写真を見せられたバドは憤怒し、エドに襲いかかろうとする。それはダドリーの思惑通りの出来事であったが、エドはダドリーが全ての元凶であると告げ、バドの怒りを鎮める。

ダドリーとピアスが手を組みロサンゼルスの裏社会を支配しようと目論んでいたことを知ったエドとバドは、ピアスの元へ向かった。しかしピアスは自殺を装って殺された後だった。

その後、罠と知りつつ、それぞれ街はずれにあるモーテルに呼び出される2人はダドリーの手下と銃撃戦になる。命からがら切り抜けたものの、バドはやってきたダドリーに撃たれてしまう。エドはギリギリのところでバドに助けられた。

エドはダドリーに銃を向けるも、エドに撃てるはずがないと、ダドリーは背中を向ける。しかしエドはその背中に向けて発砲した。

エドはダドリーの秘密を暴くも、上層部は警察の大きな汚点になることを懸念し、ダドリーを殉職扱いにする代わりにエドを昇進させると約束した。

そんなエドのものとにリンが現れると、彼女の車には重傷を負ったものの、一命をとりとめたバドが乗っていた。リンの故郷であるアリゾナへ向かう2人をエドは見送るのであった。