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ブラスセクションが効いたサスペンスフルな旋律~音楽の魅力

 Jerry Goldsmith
ジェリーゴールドスミスGetty Images

本作の音楽を手掛けるのは、ジェリー・ゴールドスミス。現代音楽からクラシックまでさまざまな音楽を手掛ける映画音楽界の巨匠だ。

ジェリーは本作で、ハードボイルドなノワールらしく、気だるいブラスセクションが印象的なジャズテイストの音楽を提供。以下では本作のサントラから、数曲を紹介しよう。

まずは、エンドロールやバドたちがギャングのアジトに乗り込むシーンで流れる本作のテーマ曲「Goodbye」。哀愁漂うトランペットの音色に、ハイテンポのピアノの音色が合わさり、観客の緊張感を存分に高めている。

「ナイト・アウル事件」のシーンで流れる「血塗られたクリスマス」では、激しいドラムのリズムをベースに、弦楽器の引っかくようなメロディが載せられ、観客の不安をあおる。

一方、「For Justice」では一転し、気だるげなトランペットの音色が前面に出て、ロサンゼルスの夜らしいメロウで哀愁漂うメロディがバドたちの孤独を微かに照らし出す。

また、本作では、随所で1950年代のアメリカの世相を映し出すナンバーが取り入れられているのも特徴だろう。ジョニー・マーサーやディーン・マーチンら、往年のスターたちによる名曲の数々は、本作にリッチなトーンをプラスしてくれる。

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