『オオカミの家』
美しい山々に囲まれたチリ南部のドイツ人集落。“助け合って幸せに”をモットーとするその集落に、動物が大好きなマリアという美しい娘が暮らしていた。
ある日、ブタを逃がしてしまったマリアは、きびしい罰に耐えられず集落から脱走してしまう。逃げ込んだ一軒家で出会った2匹の子ブタに「ペドロ」「アナ」と名付け、世話をすることにしたマリア。だが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえはじめる。
怯えるマリアに呼応するように、子ブタは恐ろしい姿に形を変え、家は悪夢のような禍々しい世界と化していく……。
第68回ベルリン国際映画祭フォーラム部門 カリガリ映画賞/第42回アヌシー国際アニメーション映画祭 審査員賞
第41回ボストン映画批評家協会賞 長編アニメーション賞/第42回ポートランド国際映画祭 長編アニメーション賞
第2回イベロアメリカ・アニメーション・キリノ・アワード ビジュアルデベロップメント賞 ほか
【作品情報】
監督:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ / 脚本:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ、アレハンドラ・モファット / 声:アマリア・カッサイ、ライナー・クラウゼ
2018年 / チリ / スペイン語・ドイツ語 / 74分 / カラー / 1.50:1 / 5.1ch / 原題:La Casa Lobo / 字幕翻訳:草刈かおり
© Diluvio & Globo Rojo Films, 2018
『骨』
2023年、美術館建設に伴う調査で、ある映像が発掘された。それは、少女が人間の死体を使って謎の儀式を行っているもので……。1901年に制作された、作者不明の世界初のストップモーション・アニメ(という設定)。
第78回ヴェネチア国際映画祭 オリゾンティ部門 最優秀短編映画賞 /ひろしまアニメーションシーズン 2022環太平洋・アジアコンペティション最優秀賞 ほか
【作品情報】
監督:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ / エグゼクティブ・プロデューサー:アリ・アスター / 音楽:ティム・フェイン
2021年 / チリ / スペイン語 / 14分 / モノクロ / スタンダード / ステレオ / 原題:Los Huesos / 字幕翻訳:草刈かおり
© Pista B & Diluvio, 2023
配給:ザジフィルムズ 協力:WOWOW プラス
8/19(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー!
【関連記事】
“怪物”の正体とは何か。映画『怪物』をネタバレ辛口考察。近年屈指の傑作…LGBTQの表現は? 見落とせない欠点とは?
生田斗真の演技が素晴らしい…。映画『渇水』の評価は? ”トレードマーク”を封印、役者としての歩みと切り拓いた新境地とは?
山村と露伴の類似はただの偶然か…本作の最大の謎は? 映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』、全トリックをネタバレ解説&考察