『アシスタント』3DCGアーティス POOLによるポスタービジュアル解禁! 各著名人のコメント& 本編特別映像公開
ハリウッドを発端に巻き起こった#Me Too運動を題材に、今日の職場における大きな問題を掘り下げた『アシスタント』6月16日に公開される。この度、3DCGアーティストPOOL目線で本ポスターをリメイクしたポスターが解禁!併せて、各界著名人より絶賛の声が到着。さらに本編特別映像も新たに解禁された。
憧れの映画業界、のはずだった――
新人アシスタントが気づいてしまったのは
名門大学を卒業したばかりのジェーン(ジュリア・ガーナー)は、映画プロデューサーという夢を抱いて激しい競争を勝ち抜き、有名エンターテインメント企業に就職した。業界の大物である会⻑のもと、ジュニア・アシスタントとして働き始めたが、そこは華やかさとは無縁の殺風景なオフィス。早朝から深夜まで平凡な事務作業に追われる毎日。常態化しているハラスメントの積み重ね……しかし、彼女は自分が即座に交換可能な下働きでしかないということも、将来大きなチャンスを掴むためには、会社にしがみついてキャリアを積むしかないこともわかっている。ある日、会⻑の許されない行為を知ったジェーンは、この問題に立ち上がることを決意するが――。
〈ジェーン・ドゥ〉バージョンは、本作のポスタービジュアル(※画像上)を3DCGアーティストPOOLの目線でリメイクしたもの。ジェーン・ドゥとは“名前の無い人”“身元不明人”の意味を持ち、本作の主人公・ジェーンの名前の由来になっている。
“Whatcan we do?(わたしたちはどうする?)”とコピーが添えられ、会社で働くことでどんどん<自分の顔が無くなっていく>ジェーンの心の叫びが聞こえてくるような、ヒリヒリするポスターとなっている。
新卒で入社した会社を苛烈なパワハラで退社した経験を持つ芥川賞作家・津村記久子は「この作品は、理不尽の細部を静かに描き尽くすことで、慣習に支えられた暴力の様態を告発することに成功している。これまで見た映画の記憶から、不当な労働とハラスメントが作用した部分を取り除いたらどんなものができあがるのだろうか。それがどんなものであっても、この映画で描かれていることを不当だと思うのであれば、慣習に依らず「その後」を作っていかなければならない」
クリエイティブな仕事に憧れながらも〈普通の人〉である自分と葛藤する姿が共感を呼んだ「まじめな会社員」 などを手がける漫画家・冬野梅子は「黙っていれば中立?見過ごすことが出世の鍵? 面倒に関わらないことが出世の鍵?この1日に“何も起こってない”かのように見える人もいるのかも」
現代の社会を鋭い目線で切り取りラジオでのパーソナリティとしても活躍する、ライターの武田砂鉄は「大切な「夢」や「希望」を狙う。剥がす。奪う。黙らせる。そういう仕組みだから、と諦めさせる。この仕組みを強化しているのは誰なのか」とぞれぞれの想いをコメント。
同時に解禁される映像は、自分の〈正義〉を貫こうとした結果、失態を犯すジェーンの姿を切り取ったもの。浮気を疑っている上司の妻からの電話に対して、適当なウソでその場を凌ぐことをアドバイスする先輩スタッフ。しかし、「ウソはイヤ」とジェーンは反論、正直な事実を伝えるもが、結果、相手を怒らせてしまうー。
反論した結果の良くない結末に、その場に流れる気まずい空気。しかし、そもそもなぜ自分が電話応対させられたのか?なぜ上司の不倫に、自分が嫌な想いをしなければならないのかー?これが社会だと思いつつも、まだ全てを飲み込むことのできないジェーンの複雑表情がなんとも言えない気持ちにさせるシーンとなっております。