『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』試写会イベントレポート
この度、本作の⽇本語吹替版のスパイダーマン声優陣が⼀同に集結した、豪華吹替声優舞台挨拶付き試写会イベントを開催︕
⼩野賢章(マイルス・モラレス/スパイダーマン 役)、悠⽊碧(グウェン・ステイシー/スパイダー・グウェン 役)、宮野真守(ピーター・B・パーカー/スパイダーマン 役)、関智⼀(ミゲル・オハラ/スパイダーマン 2099 役)ら、実⼒派揃いのキャストによる⼀夜限りの超スペシャル企画として、公開直前に新たに解禁となった⼤迫⼒のファイナル予告(※解禁は字幕版にてのみ)映像に合わせ、本イベント限定のここでしか聴くことのできない、⽇本語吹替の⽣アフレコを声優陣が実施。
さらに、本作の⽇本語吹替版主題歌を⼿掛けた LiSA もサプライズで登壇。主題歌や映画の⾒どころについてたっぷり語った。
栄えあるアカデミー賞®⻑編アニメーション賞も受賞した1作⽬『スパイダーマン︓スパイダーバース』。コミックをそのままアニメーションにしたような⾰新的映像表現や「誰でもヒーローになれる」というメッセージが⼤きな話題を呼び世界中で⼤ヒットしたが、⼩野は当時の反響が周囲でとにかくすごかったと⾔う。
そのため、今回の2作⽬のことを聞いた時は「とにかく1作⽬を⾒た時の衝撃がすごかったので、今回はどういう映像になるのか、というのが凄く楽しみでした」と振り返る。
本作でそれぞれが演じたスパイダーマンのキャラクターの成⻑や変化について、<マイルス・モラレス/スパイダーマン>を演じた⼩野は前作からマイルスが1年4ヶ⽉の経過があったことに触れ、スパイダーマンとしてニューヨーク強盗から守るなど「そこそこスパイダーマンとしての⾃分に、ちょっと慣れてきた感じ」「僕がスパイダーマンだよ︕みたいなこなれた感じ」を出すことを意識したと明かした。
するとそれを側で聞いていた宮野と関から「⼀番危ないタイミングだよね。慣れてきたなと思った時は・・・」「役者もそうですもんね」「気をつけてくださいね。売れてきたら、⾜元すくわれる」「業界的にも気をつけるべきだそうなんですよ」と、結果マイルスは「⼀番気をつけるタイミングに⼊るよね笑」と、それぞれ役者としても活躍する先輩チームから、なぜか⾃戒のような爆笑ツッコミが⼊る⼀幕も。
悠⽊が演じる<グウェン・ステイシー/スパイダー・グウェン>は、前作ではマイルスをサポートするような役割だったが、本作では⾃⾝の揺れ動く内⾯と向き合う事なる。そのことについて「グウェンは、お⽗さんとの関係だったり、前作からマイルスとの絆だったり、そういうものに彼⼥なりに不器⽤に悩んでいたりもして」「そこが⾒えて、ただかっこいいだけじゃなくて、すごく⼀⽣懸命なりたいものに向かって⾃分なりに模索してる⼦なんだ、っていうのが⾒えたので、そこが(声に)のったらいいなと思いました」と話す。
マイルスの師匠である<ピーター・B・パーカー/スパイダーマン>を演じた宮野は、役柄の印象について「おじさんですね︕なんか今回はかなり、ちょっと中間管理職っていう要素が強いなっていう印象ありましたけどね」と笑う。しかし「マイルスと関わった⼈間としての在り⽅みたいなのは⽰してくれますし、(着⽤した⾃⾝のピンクのスーツを差しながら)本当にこういう⾊のバスローブみたいなのを着て登場して、休⽇感満載で登場するんですけど(笑)」そして、共に登場する娘のメイディについて「娘のメイデイとのシーンは⾮常に⾯⽩いですね。愛情たっぷりに描かれているので楽しく演じさせていただきました」と振り返った。
物語を牽引していくミゲル・オハラ/スパイダーマン2099>を演じた関。前作ではコミカルな感じの最後のちょっとした登場シーンだったと⾔うが、今回はなんと背中で語る感じのかっこいい役。
「(1作⽬の際は)次回、もしかしたら出番あるかもしれませんよ。なんて噂は聞いていたんですけど・・・」「現場に⾏ったらまず、ディレクターさんに『どうしよう、こんな感じになっちゃった』って⾔われて、どうしようって⾔うところから始まって」「僕の場合、続編というよりは今回改めて役を作り直したような感じで取り組みました」と述べた。
前作からパワーアップしたポイントについて、劇中に登場する 240 体以上のスパイダーマンを挙げた宮野は「スパイダーマンめちゃくちゃいっぱい出てくる︕前作の⽐じゃないです」と興奮気味に話す。悠⽊も「スパイダーキャットもいる︕」となんともかわいいキャラクターたちに歓喜︕そのまま、どのスパイダーマンが好きかに話題が及び、「インドっぽいスパイダーマン最⾼︕」」「パンクもいいんですよね︕」「ジェシカ・ドリュー(スパイダ
ーウーマン)が好きなんですよ」「最⾼です。バイク乗ってね」と、それぞれのお気に⼊りのキャラクターを熱弁した。
続いて、6⽉12⽇に解禁されたばかりのファイナル予告を使⽤した、公開⽣アフレコ企画を開催︕
ファイナル予告は字幕版しか存在しないため、吹替を⽣で聞けるのはこの舞台挨拶のみという⼀夜限りの超スペシャルな出来事に会場は⼤興奮。
⽣アフレコというシチュエーションの緊張感の中でも、声優陣はそれぞれのスパイダーマン・キャラクターを⼤迫⼒に演じて⼀発で決め、会場全体が魅了される中、最後のタイトルコールはステージ上にいない⼈物の声で発せられた。ステージ上の声優陣も「えっ︖誰︖」「あの声は︖」と会場もザワザワ・・・︕
ここでスペシャルゲストとしてサプライズ登壇したのが、本作の⽇本語吹替版主題歌「REALiZE」(リアライズ)を⼿がけた LiSA︕先ほどのタイトルコールの声の主が LiSA であることが明かされると会場もどよめく。
LiSAは、オファーを受けた時の気持ちを「本当に皆さんと同じように作品を楽しませていただいていた側だったので、今回、しかもグウェンが活躍するという噂の本作に主題歌として関わらせていただけることができて、とても嬉しいです」と振り返る。
「今回もいろんな運命を背負ったスパイダーマンが出てきますけど、みんながスパイダーマンとしていろんな運命を受け⼊れる、そして運命に抗っていく、という⾃覚を持った時に強くなっていくのかなと思ったので、今回は『リアライズ(REALiZE)』という楽曲を制作しました」と、込めた想いを告⽩。
そして実際に⾃⾝の楽曲がエンドクレジットに流れた本編を鑑賞した際には「作品がとても素晴らしくて、本当に笑ったり、泣いたり、頑張れという気持ちになったり。でも『⾃分の運命は貫くぞ』という気持ちを持ったスパイダーマンたちがたくさん出てくる。この作品に⾃分の楽曲が流れた時に『めちゃめちゃぴったりじゃん』と思って、とても嬉しかったです︕」「本当に⾯⽩くて、私めちゃくちゃ笑ってました」と絶賛の声を送った。
LiSA が⼿掛けた⽇本語吹替版主題歌「REALiZE」(リアライズ)について、⼩野は「本当にかっこよくて。疾⾛感がスパイダーマンのアクションシーンのスピーディーな感じとすごくマッチングしていて、ここからまた本編が始まるんじゃないかというくらいのワクワク感を感じました」と⼤絶賛。悠⽊も「まさにその通り︕」「歌詞とかも、この作品がすごく好きな⼈の歌詞だ︕って⾔うのが良くて。すごいエモくて︕」と興奮気味に語っ
ていた。
フォトセッションでは、なんとスパイダーマンとスパイダー・グウェンがアクロバティックに登場︕最後に、本作のキャッチコピーでもある「運命なんてブッつぶせ︕」の掛け声とともに5⼈が蜘蛛の⽷を客席に向かって放ち、⼤ヒットを祈願した。
いよいよ今週末 16 ⽇(⾦)に⽇本公開を迎える映画『スパイダーマン︓アクロス・ザ・スパイダーバース』にぜひご注⽬いただきたい。
【作品情報】
タイトル︓『スパイダーマン︓アクロス・ザ・スパイダーバース』
原題 『SPIDER-MAN: ACROSS THE SPIDER-VERSE』
監督︓ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソン ・脚本︓フィル・ロード&クリストファー・ミラー、デヴィッド・キャラハム
声優︓シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、ジェイク・ジョンソン、イッサ・レイ、ジェイソン・シュワルツマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ルナ・ローレン・ベレス、ヨーマ・タコンヌ、オスカー・アイザック
⽇本語吹替版声優︓⼩野賢章<マイルス・モラレス/スパイダーマン>、悠⽊碧<グウェン・ステイシー/スパイダー・グウェン>、宮野真守<ピーター・B・パーカー/スパイダーマン>、関智⼀<ミゲル・オハラ/スパイダーマン2099>、⽥村睦⼼<ジェシカ・ドリュー/スパイダーウーマン>、佐藤せつじ<パヴィトル・プラパカール/スパイダーマン・インディア>、江⼝拓也<ベン・ライリー/スカーレット・スパイダー>、⽊村昴<ホービー・ブラウン/スパイダー・パンク>
⽇本語吹替版主題歌︓LiSA 「REALiZE」
コピーライト︓©2023 CTMG. © & ™ 2023 MARVEL. All Rights Reserved.
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