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時代を超える魅力と洗練が魅力の『007』

映画『007』ダニエル・クレイグ
映画007ダニエルクレイグGetty Images

一方で『007』は、古典的でクラシックな優雅さと、時代を超越する魅力を誇り、時の試練に耐えてきた映画シリーズだ。1962年の映画『007 ドクター・ノオ』公開以来、上品かつ洗練された英国スパイ物語は、世界中の観客の心を掴み続けている。

長年に渡り、様々な俳優が演じる、英国諜報部MI6のスパイであるジェームズ・ボンドというキャラクターは、そのスタイルや、男性的魅力、プレッシャーに負けない冷静さが持ち味。“カッコいい大人の男”を象徴する存在となっている。

世界の陰謀に飲み込まれず、危険に満ち溢れている世界を、難なくナビゲートする、物静かで誠実なボンドのキャラクターに惹かれるファンは絶えない。

このシリーズは60年代より続く豊かな歴史と継続性を誇り、有名なテーマ曲や、印象的なジョーク、観客を世界中のエキゾチックな街へと誘う華々しいロケーションも映画のチャームポイントとなっている。

テンション高めな興奮アクションや、最先端スペクタクルがお望みなら『ミッション:インポッシブル』がオススメだ。心臓が止まるようなスタントが炸裂し、居ても立っても居られなくなる複雑なストーリー構成で、ハラハラドキドキする、爽快な映画体験に浸れること間違いなしだろう。

一方、古典的なスパイ物語の、時代を超える魅力と洗練さを評価するならば『007』がオススメだ。カリスマ性のある主人公ジェームズ・ボンドは、作品ごとに心に残る印象的なセリフを放ち、その確立されたスタイルは、他の追随を許すことのないエレガントなセンスを備えている。

結局のところ、どちらのフランチャイズ作品も、独自の強みを持ち、スパイというジャンルに大きな貢献をしている。次期007のバトンは一体誰に渡されるのか。第7弾となる『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』で、主演トム・クルーズはどんなスタントを見せてくれるのか、楽しみである。

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