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実写版では悪役ぶりが強調されすぎ
アースラの人間味が垣間見えるシーンとは

映画『リトル・マーメイド』のスタッフ&キャスト
映画リトルマーメイドのスタッフキャストGetty Images

2023年に実写化された映画『リトル・マーメイド』においてアースラは、トリトン王の弟妹で、アリエルと血縁関係にあるという設定だ。

この変更は、2008年にブロードウェイで上演された舞台作品に触発されたもので、そこでもアースラとトリトンは兄妹という設定である。ちなみに、舞台版における彼女が追放された理由は、危険な黒魔術の使用によるものだった。

アースラとアリエルは、アトランティカで孤独を感じているという点では共通点を持っている。似た部分があるアリエルに、自身との繋がりを感じているアースラ。しかしながら、彼女はアリエルを利用してトリトンに復讐を試みる。

アースラはトリトンの王座、魔法の鉾であるトライデントを奪い取る。アースラは、自分の欲望を満たすためなら、家族を裏切ることも厭わない。実写版のアースラの方が、アニメ版よりも冷酷さが増し、悪役ぶりがにわかに強調されているのだ。

見方を変えると、実写版ではアースラというキャラの人間味あふれる側面を掘り下げていないとも言える。

アースラがアリエルに「海の魔女」と呼ばれるシーンを見てみよう。アリエルの唐突な言葉に、彼女は驚きを見せていたではないか。それは彼女の“鎧”が砕ける瞬間であり、彼女が内に秘めている人間味を垣間見ることができるシーンなのだ。

マッカーシーも、トリトン役を演じたハビエル・バルデムも、アースラとトリトンに焦点を当てたスピンオフ作品の製作を熱望している。

もしアースラとトリトンのスピンオフ作品が公開されれば、ディズニー映画ファン、『リトル・マーメイド』ファンにとって、必見の作品になること間違いなしだろう。

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