「上映許可を出さない」映画『バービー』がベトナムでまさかの上映禁止に。その理由とは? マーゴット・ロビーのコメントも紹介
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のマーゴット・ロビーと、『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリング。この2人が主演の映画『バービー』は、バービーの世界を初めて実写化した作品として注目を浴びている。日本公開日(8月11日)が目前に迫る中、ベトナムが本作の上映を禁止したようだ。早速現地のメディアを参考にその詳細を確認する。
映画『バービー』がベトナムで上映禁止になった理由とは?
米IndieWireによると、ベトナム当局は、今月公開予定の映画『バービー』について、南シナ海における中国独自の境界線「九段線」を示した地図が登場するとして、映画館での上映を禁止したようだ。
また、外国映画の審査と認可を担当する政府映画当局の責任者が「ベトナムでの上映許可を出さない。なぜなら、作品にわが国(の領有権)を侵犯する九段線の画像が含まれているからだ」とコメント。
ちなみに、映画『アンチャーテッド』(2022)、映画『スノーベイビー』(2019)や、政治ドラマ『マダム・セクレタリー』(2014〜)、ヒューマンドラマ『パイン・ギャップ -諜報機関実録-』(2018〜)などの作品も、同じ理由で過去に上映禁止となっている。
国連は2016年、満場一致で「九段線」の有効性に反対する裁定を下したが、中国はこの国連の決定を認めないと表明しているようだ。
映画『バービー』の主演女優マーゴット・ロビーは、ガーウィグ監督の脚本を初めて読んだ時に、この映画が製作されることに大きな衝撃を受けたと語った。
マーゴット・ロビーは「バービーの脚本を初めて読んだとき、私の反応は『ああ!これはいい!』というものだった。この映画を作らせてくれることはないだろうと思い、日の目を見ることがないのは残念だとも思っていたわ。でも、彼らは実現したの」と述べた。
共同脚本家のノア・バームバックと共に、本作の脚本の製作を担当したガーウィグ監督は、この映画の脚本製作は 「何から始めたらいいんだ?ストーリーって何だっけ?」と、まるで”目が回る”ような気分になったと話す。
ガーウィグ監督は「本当に面白いテロみたいな作品になるという予感がしたんだと思う。でもその予感こそが大抵は最高の作品に変わるんです。もし『これはキャリアに響くかもしれない』い思って怖くてたまらなくなっても、それが『よし、やってみよう』に繋がるんです」と述べた。
本作は”バービー人形”という世界的に有名な玩具を実写化した映画だ。世界中のファンが待ち望んでいることを考えると、上映禁止の国が出たことは残念な報せだ。
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