謎めいたラストを解説…! 映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』、ジェームズ・マンゴールド監督が結末について語る
考古学者にして冒険家の主人公インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界中を飛び回りながら、さまざまな危険や謎に立ち向かい冒険を繰り広げていく、不朽のアドベンチャー・シリーズ『インディ・ジョーンズ』。最新作『運命のダイヤル』のエンディングシーンについてマンゴールド監督が解説を行ったようだ。
「インディのその後が想像できる」
マンゴールド監督ラストシーンについて言及
前作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)から15年ぶりの新作となる映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が6月30日(金)に遂に劇場公開された。
本作は、俳優ハリソン・フォードが演じるインディ・ジョーンズの冒険の最後を締めくくる作品として大きな注目が集まっている。前作公開から15年という月日が流れていることもあり、本作を観て郷愁にひたった方も多いのではないだろうか。
映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』では、定年退職を迎えた70代のインディが、歴史を変える力を持つという”運命のダイヤル”=アルキメデスのダイヤルを巡り、元ナチスの科学者フォラー(マッツ・ミケルセン)と激しい争奪戦を繰り広げる。
クライマックスシーンでは、インディが初代ヒロインで別居中だった妻マリオンと感動の再会を果たし、自宅の外に干してあったトレードマークのフェドーラ帽を手に取るラストカットで幕を閉じた。
このラストシーンについて、ファンの間では、インディの冒険に果たしてまだ続きはあるのか、という疑問の声が多く上がっている。マンゴールド監督は米Entertainment Weeklyにて「彼が採掘を止めることはないでしょう」と話す。
「彼が物干し用ロープから帽子を取った時が、彼の物語の終わりではないと思います。あのエンディングは、キャラクターの冒険の終幕を意味するものではありません。彼らの物語において、神の恵みを受ける段階に突入したと考えられます」
「おそらく、彼は明日起きたら何かしたくなっているはずなんです。しかし、時空の裂け目でナチスと戦うことはないでしょう」
インディとマリオンのこれからについては、「二人はインカ帝国の遺跡を求め、ロードトリップに出かけるか、モンタナかノースダコタで採掘活動した後、山小屋をレンタルすると思います。引退した考古学者としての生活を楽しんでいる姿が想像できます」と語ったようだ。
本作公開後の週末、北米興行収入は6000万ドル(約86億8000万円)にとなり、新型コロナウイルス禍からの立ち直りを図る映画業界にとっては期待外れの観客動員となったようだ。しかしながら、内容面への評価は高く、多くのファンは、ハリソン・フォード演じるインディ最後の冒険にふさわしい作品と見なしているようだ。
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