2 .『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』
米国内オープニング記録
1億640万ドル(約151億円)※調整後
本作は米国内で3,390万ドル(約48億円)、インフレ調整後で1億640万ドル(約151億円)のデビューを飾った。北米での1億7990万ドル(調整前)を含め、本作は全世界で3億3100万ドル(約471億円)を記録するという大きな成績を挙げた。
しかし年間の成績を見た場合、俳優エディー・マーフィー主演の映画『ビバリーヒルズ・コップ』や、SF映画『ゴーストバスターズ』に劣る成績となった。とは言うものの本作は、映画界の永遠の遺産と言えるものを残した。
それは「PG-13」というレーティングである。実は、本作のシーンの一部が非常に暗い内容だと、子供がいる親世代から苦情が発生したのだ。本作の製作を務めたスピルバーグ監督は、映画協会に年齢を問わず視聴が可能な「G」と、15歳未満の入場・鑑賞を禁止する「R」という、当時存在した既存の「レーティングシステム」間に、新しい区分を設けるよう提唱した。
スピルバーグ監督のこの提唱は、アメリカの映画業界の代弁・主張を行う「MPA」に聞き入れられ、「PG-13(一部子供向けではない内容が含まれる作品)」として、新しいレーティングの導入が決定した。