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『ダークナイト』の続編はある? クリストファー・ノーラン、ヒーロー映画について語る。ノーランが考える“映画の本質”とは?

text by 編集部

7月21日に遂に全米で公開を迎える、原子爆弾の発明を描く新作『オッペンハイマー』。本作の監督を務めるクリストファー・ノーラン監督は、映画スタジオが映画の本質を見誤っていると苦言を呈したようだ。また、ヒーロー映画の製作についても言及したようなので、早速現地のメディアを参考に、その詳細を確認していく。

「ストーリー重視」対して
ノーランは「視覚・聴覚的体験」

映画『バットマン ビギンズ』(2005)、映画『ダークナイト』(2008)、映画『ダークナイト ライジング』(2012)にて、バットマン役を演じた俳優クリスチャン・ベイル。彼は昨年夏、カナダニュースサイトであるScreenRantに対し、クリストファー・ノーランが監督を務める場合にのみ、4度目のバットマン役を演じる予定であると語っていた。

しかし海外で人気を誇るYouTuberのHugoDécrypteは、自身のチャンネルにて、ノーラン監督に「別のスーパーヒーロー映画を製作するのか」と尋ねたが、ノーラン監督はそれに対し「ノー 」と答えた。どうやらスーパーヒーロー映画の製作には興味がないようである。

俳優クリスチャン・ベイルは2022年6月に「ノーラン監督と約束したんだ。僕たちは『もし3本の映画を製作することが可能なら、そうしよう。そして長居せずに3本で立ち去ろう』と言いました。もし、ノーラン監督が製作を考えている別の映画があると言い、彼が私とその物語を製作したいと望むのなら、私は参加するだろう」と述べている。

もし仮にノーラン監督が、スーパーヒーロー映画を製作するのならば『オッペンハイマー』製作のために移籍した”ユニバーサル”を離れ、10年以上ノーラン監督の本拠地であり、DCスーパーヒーローの権利を所有する”ワーナー・ブラザース”に戻る必要がある。

また、最近の英テレグラフとのインタビュー内容では、ノーラン監督は、ハリウッドのスタジオが、「映画の本質」を見誤っていることを嘆いていた。彼はスタジオが、映画を視聴覚要素ではなく、ストーリーが重要であると勘違いしていると言い「予算上の理由であれ、管理上の理由であれ、スタジオは現在、脚本を一連の出来事として見て、”これが映画の本質だ “と言う。しかし、『重要なのは語られるストーリーのスケールだ』というのは、誤りだ」と述べている。

さらに続けて「多くの人は『スター・ウォーズ』の成功は、視覚効果ではなく、その素晴らしいストーリーのおかげだと言うだろう。でも、明らかにそうではないのです。『スター・ウォーズ』は、確かに素晴らしいストーリだが、同時に素晴らしい視覚的、聴覚的体験でもあります」と述べたようだ。このことから、ノーラン監督が、『ダークナイト』第4作目の製作をすることは考えにくいと言えるだろう。

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