「今世紀最高の一本」 映画『オッペンハイマー』を、名作『タクシードライバー』の脚本家ポール・シュレイダーが大絶賛
ポール・シュレイダーは、マーティン・スコセッシ監督の映画『タクシードライバー』や『魂のゆくえ』『カード・カウンター』で脚本、監督を務めている。そんな彼が、ノーラン監督の新作映画『オッペンハイマー』を「今世紀最高」かつ「最も重要な映画」と評したようだ。早速、その詳細内容を英Independentを参考に紹介していく。
脚本家ポール・シュレイダーが『オッペンハイマー』を絶賛
ポール・シュレイダーは、小津安二郎や、三島由紀夫などに、影響を受けるなど、大の親日家としても有名な脚本家&映画作家。現在日本では、彼の新作『カードカウンター』(2022)が公開中だ。
ノーラン監督の『オッペンハイマー』は、核爆弾開発の指揮を執った理論物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた作品。
ポール・シュレイダーは今週、映画『オッペンハイマー』のニューヨークプレミアに出席し、その後、映画の感想をフェイスブックへ以下のように投稿したようだ。
「オッペンハイマー。今世紀最高の、最も重要な映画だ。今年、映画館で映画を観るなら、オッペンハイマーであるべきだ。私はノーランのファンではないが、この映画は私をノーランファンにさせた」
また、最近行われた同作キャスト達との座談会インタビューでは、人気俳優マット・デイモンが、ノーラン監督がこの企画を持ってくるまでは俳優業を休むつもりでいたと、衝撃的な内容を明かした。
「作り話に聞こえるかもしれないけど、実は本当なんだ。私は条件付きで俳優業を休むと妻に約束していた。『インターステラー』に出演した後、クリスの2、3本の映画作品に出演していなかった。彼のローテーションに入ってなかったんだ」
俳優マット・デイモンは、確かに2014年のSF映画『インターステラー』でノーラン監督の作品に出演したが、その後の映画『ダンケルク』(2017年)と映画『TENET テネット』(2020年)には出演していない。
さらに彼は「ノーラン監督から電話があれば休みを保留にすると、カップルセラピーで妻に交渉していた」と話す。
「なぜなら、彼が何に取り組んでいるか誰もわからない。決して教えてくれないし、突然電話がくるからね」と語っているようだ。
映画『オッペンハイマー』では、俳優キリアン・マーフィーが主人公オッペンハイマーを演じる。
他にもロバート・ダウニー・Jr、マット・デイモン、フローレンス・ピュー、エミリー・ブラント、ケイシー・アフレック、ラミ・マレック、ベニー・サフディ、ジョシュ・ハートネット、マシュー・モディーン、アルデン・エーレンライク、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマンといった、非常に豪華なキャスト陣が出演している。
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