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大爆死もファンは高評価…そのワケは? 映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』忖度なしガチレビュー。時系列も解説&考察

text by 灸怜太

映画『トランスフォーマー』シリーズの最新作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』 が現在公開中だ。シリーズ7作目となった本作では、第1作目から監督を務めていたマイケル・ベイ監督から、スティーブン・ケイプル・ジュニア監督に交代。熱狂的なファンも多くいるシリーズ最新作のレビューを紹介する。(文・灸怜太)

シリーズの背景には巨大なマーケティング市場

©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERSARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO
©2023 PARAMOUNT PICTURES HASBRO TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERSARE TRADEMARKS OF HASBRO©2023 HASBRO

熱心なファン以外は、もうどうなっているのか分からない人が多いと思われる映画『トランスフォーマー』シリーズ。マイケル・ベイ監督が5作も手掛けて、さすがに失速したと思われたが、スピンオフ的な『バンブルビー』で復活。今回の『ビースト覚醒』は通算で第7作目となり、新たなキャラクターが加わった「新章開幕」と謳われている。

その評価に関わらず、『トランスフォーマー』の新作映画が作られ続けるのは、巨大なマーチャンダイジング市場が支えているという面はあるだろう。マーチャンダイジングとは、消費者の欲求・要求に適う商品を、適切な数量、適切な価格、適切なタイミング等で提供するための企業活動のこと。

『トランスフォーマー』は、元々、日本産の変形オモチャから始まったコンテンツだけあって、国内にもファンが多く、新作が作られるたびに大量の関連商品がショップに並ぶ。

さらに様々なタイアップやキャンペーンが催され、そんな津波のような物量こそがサマームービーならではのイベント感といえるのだが、本作は8月4日に日本公開されるや、観客動員数初登場6位(8月4日~8月6日の集計/興行通信社調べ)と低調なスタート。2週目以降もトップテン圏内をキープしているものの、スピンオフを除いて、シリーズ最低の国内興行収入を記録した『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017)の初動に比べても低い数字を記録しており、興行的には爆死といっていい様相を呈している。

しかしながら、興行収入の面で伸び悩みを見せてはいるものの、既存ファンからの支持率は上々だ。本レビューでは、『トランスフォーマー・ビースト覚醒』は、過去作と比べて、どのようにトランスフォームしたのかを検討しつつ、既存ファンから支持を得ている理由を考察していこう。

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