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映画『トゥルーマン・ショー』は時代を先取りした作品?

映画『トゥルーマン・ショー』ワンシーン
映画トゥルーマンショーワンシーンGetty Images

映画『トゥルーマン・ショー』は、メディアの搾取的な性質を描いた、まさに時代を先取りした作品。映画の内容の焦点は、トゥルーマンのリアリティ番組に当てられていた。しかしそのテーマは、現在のSNSの普及した世界を濃く映し出している。

本作が、本当の現実とは異なる架空の現実を生み出し、そこで、トゥルーマンの物語が映し出されるように、現在のSNSユーザーは、まるで自分自身が、テレビ番組の主役であるかのように、長時間使用すればする程、思うことが増えるだろう。

映画『トゥルーマン・ショー』もまた、多くのメディアの内容と同様に、コメディのテイストを物語の仕掛けとして使用することで、視聴者を陽気な気分にさせ、この題材の問題の深刻さに対して、鈍感にさせる。当時としては、この内容は非常にメタ的で自己批判的な作品だったのだ。つまり本作は、多くの点で、現代に存在する、モラルを問うリアリティ番組の存在や、監視システム、ユーザーデータ収集などを、予見していたと言える。

SNSがこれだけ発達した現代だからこそ、自分たちそれぞれが、生きている意味や目的を再度、考えるということが大切なことなのかもしれない。映画『トゥルーマン・ショー』の真意を、再度、本作の視聴を通して、自分自身で考えることが、大切な時間を提供してくれるかもしれない。現在は、『トゥルーマン・ショー』Netflix、Hulu、U-Nextで絶賛配信中だ。

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