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ファッション業界とサステナビリティへの取り組み

12年前、エイミーの関心はすでにサステナビリティにあった。キングストン大学での彼女の卒業制作のテーマは持続可能性で、エコ素材のニットを発表したが、教授たちは当惑していたという。猛スピードで新作を発表し、⼤量消費を促すファッション業界において、サステナビリティは相反する概念とされていた。

ファッションを楽しみながら持続可能な未来を創る――相容れない2つの考えを両立させようとするエイミーは、自分自身を“異端者”だと見ている。しかし、地球で最も環境に悪い産業の⼀つとされるファッション業界も、MOPのようなラグジュアリーブランドが変わることによって、業界全体の変化が加速している。

【ファッション業界にまつわる衝撃の現実】
▪1980年代と比較して、⼈々は3倍以上の服を購⼊。
▪毎年、千億もの服が作られ、その5分の3が、購⼊した年に捨てられる。
▪ファッション業界を国に例えると、その⼆酸化炭素排出量は、中国、アメリカに次いで世界第3位。

映画は、1枚のコットンシャツの“本当のコスト”を⼆酸化炭素排出量や使用する水の量に置き換え、私たちが気づかない地球の今と、ファッションにまつわる驚きの真実をわかりやすく伝えていく。私たちは、デニムパンツ1本に必要な水の量が⼈の2年分の飲料水であるという事実に驚かされ、ビジュアライズされた説明に危機感を覚える。

監督は、この作品が長編映画デビューとなるベッキー・ハトナー。ハトナーは3年もの間、エイミーに密着し、ウルグアイやペルー、オーストリアといった国へ⼀緒に飛び、カメラを回し、コレクション完成までの道のりとして旅感溢れるロードムービーとして完成させた。今作を観た人は地球の今を知り、驚きと発見に満ち溢れるだろう。

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