Netflixで独占配信中の実写版『ONE PIECE』。シーズン1は『ONE PIECE』原作ファンや、映画批評家たちから、アニメ作品の実写化の歴史を覆したと大好評を博した。となれば、続編のシーズン2が制作される可能性が非常に高い。今回は米colliderを参考に、本作のシーズン2の行方を考察していく。

アラバスタ編への仕込みはもうされている？

実写版『ONE PIECE』シーズン1では、主人公モンキー・D・ルフィ（イニャキ・ゴドイ）が、仲間を集めて、”麦わらの一味”を結成する東の海(イースト・ブルー)編をメインに描かれた。

本作は世界各国から、多くの視聴者を獲得しており、既にNetflixという配信サービスの新たな宝となっている。この好評ぶりから見るに、シーズン2の開発までにそれほど時間が掛からないことが予測できる。

ここで注目すべきポイントは、シーズン1は、シーズン2以降の作品開発を見据えた構造に仕上げられており、新たに登場する重要なキャラクターや、ストーリーの種を既にまいているというところである。

Netflix実写版『ONE PIECE』が、原作の物語に忠実に進む場合、シーズン2ではファンの人気の高いアラバスタ編を描くこととなるだろう。

実写版でのロロノア・ゾロ（新田真剣佑）の登場シーンを見てみよう。見知らぬ男が、ゾロの背後に忍び寄る。ゾロが男に名を尋ねると、その男はバロック・ワークスという組織のMr.7(レバオネ・ベン・コシモア)と名乗る。Mr.7はゾロをバロック・ワークスへとスカウトを試みるが、失敗し、ゾロとの対決が始まる。しかしMr.7はゾロに敗れ真っ二つにされてしまう。

原作では、東の海(イースト・ブルー)編の次のアラバスタ編で、ゾロがバロックワークスのMr.1に「当時のMr.7を斬った海賊狩りってのもお前だな」と尋ねられるシーンがある。

バロック・ワークス幹部の階級は、0〜13の番号にランク付けされたエージェントで構成されており、0が最高位、13が最下位である。その最高位に位置するのは、Mr.0のサー・クロコダイル。彼は、アラバスタ編のメインの敵役であるため、シーズン2では、アーロンのように、彼がラスボス的存在となる可能性が非常に高い。

また、シーズン1のポストクレジットシーンに登場するもう1人のキャラクターにも注目する必要がある。その男は、右手に葉巻を2本持ち、ルフィの新しい指名手配ポスターを葉巻で燃やす。脱色した白髪に、2本の葉巻、煙に包まれた部屋。これを見れば、このキャラクターは確実に、原作にも登場する海軍、GL(グランドライン)第5支部基地長のスモーカーだとわかる。

じつは若き日のスモーカー(マシュー・レック)は海賊王ゴールド・D・ロジャー(マイケル・ドーマン)が処刑された歴史的な出来事に立ち会っており、実写版の冒頭シーンで実際に彼の姿を垣間見える。

さらにシーズン2では、麦わらの一味の6人目の仲間が登場する可能性も非常に高い。そのキャラクターとは、トナカイの医者、トニートニー・チョッパーである。

CGI技術を非常に上手く挿入し、原作のワンピースの雰囲気を崩すことなく実写化させている本作では、上手くいけば、チョッパーは確実にCGI技術の賜物となる。もしかするとチョッパーは、可愛いマスコットキャラクターという点で、『スターウォーズ』に登場した、映画界の次のベビーヨーダ的存在となり、数多くのファンを獲得する人気キャラになるかもしれない。

また、最近とある女優が、チョッパーの師匠であるDr.くれは(ドクトリーヌ)での出演に興味を示しているようだ。それは、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)や、映画『ホーンテッドマンション』(2023)などに出演、アカデミー賞受賞者でもある、女優ジェイミー・リー・カーティスである。ジェイミーは、自身が熱心なワンピースファンであることを話している。

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