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今や超売れっ子の白石作品の常連たち

©2023「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」製作委員会
©2023戦慄怪奇ワールド コワすぎ製作委員会

Q:『アベンジャーズ/エンドゲーム』みたいな全員集合は難しかった?

A:そうですね。もうみんなのスケジュールをそろえるのが現実的に無理でしたね。その中にはもちろん宇野 (祥平)くんとかも入ってなきゃいけないから。

A:白石作品の常連でもある宇野さんは、今や超売れっ子ですよね。

めちゃくちゃ売れっ子ですし、ギャラの問題もありますし(笑)。ともかくあれは本当に間違いだったという反省のもと、投げっぱなし根性でまず書かなきゃダメだ、作らなきゃダメだってやっと踏ん切りがついた。映画を観ていただければわかりますけど、また新しい世界線になってます。

Q:今回は新しいユニバースにリセットしたってことでいいんですね。

A:はい、完全に新しい世界です。「超コワすぎ!」の続きだと思って観ると、いらぬモヤモヤが最初から出てきてしまうと思うんで、これはもう新しい世界線だと言っといた方がいいなと。「なんて無責任な!」って思う人は、もうその時点で、思ってもいいけど観に来なくていいですっていう(笑)。

それでも最初は「超コワすぎ!」の続きを考えようと思ったんですよ。でもやっぱり前作から時間が空きすぎていて、空いた年数を埋める説明だけで非常にまどろっこしい内容になってしまう。シンプルさに欠けて しまうので、それは避けたかった。「超コワすぎ!」内で張っていた伏線もあるんで。

Q:そうですよ、AD市川のお兄さんの話とかどうなったんですか? 「生でコワすぎ!」でも宇野さんの登場を匂わせてましたよね?

A:ほら、そういうことですよ! (笑)実は宇野くんにはまずスケジュールを確認したんです。でもこれを撮る時期にはやっぱりダメで。もうひとつ「生でコワすぎ!」で田中俊介君が霊能者的に参加するかも、みたいなことを匂わせていたんですけど、田中くんも舞台があって忙しかった。

今回はたまたま自分のスケジュールがバカッと空いて「コワすぎ!」を撮れるってことだったんで、もうこのタイミングでやるしかないっていうのが一番の優先順位だったんです。

じゃあやるとしたら何ができるんだって考えた時に、新しい世界線にしようと割り切りました。だから「超コワすぎ!」に関しては投げっぱなしです。あれを完結させたい人は、どうぞ二次創作とか同人誌とかで補完してくださいっていう気持ちです(笑)。

Q:今回「戦慄怪奇ファイル」をやめて「戦慄怪奇ワールド」を名乗りましたよね。「ワールド」と言い換えたのは、過去作を予習しなくても大丈夫だよということでしょうか?

A:それはあります。いま『ワイルド・スピード』を観ようとしても「10本目か! 」みたいなことありますよね(笑)。それはそれで楽しいと思うんですけど、ちょっとハードルは上がりますよね。

Q:「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」は今回の1本だけですか?

A:1本だけです。まあ「コワすぎ!」的な、たとえば去年公開した『オカルトの森へようこそ』も「コワすぎ!」っぽいノリがありますし、似たニュアンスがある作品とか、似たキャラクターが出てくる作品、それこそ宇野くんが演じる“江野祥平”が出てくる作品とかは今後も作るのは間違いないと思うんですけど、「コワすぎ!」というシリーズはもうこれで本当におしまいです!

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