ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 話しすぎ? 撮影秘話をぞくぞく暴露! 映画『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』の公開記念舞台挨拶オフィシャルレポートが到着 » Page 5

バカバカしい歌を10シリーズの最後に入れました!

Q:「トイレの花子さん」の回と同様に、今回も「ここからはワンカット」というネタをやっていますよね。ほかにも過去の「コワすぎ!」で白石監督が開拓してきたいろんな技が詰まっていると思うんですが、最後だからこそ集大成的なものにしようという意図はあったんでしょうか?

A:最終作として盛り上げるんだったら、そういうのが入った方がいいよなっていう感じですかね。「ここからはワンカット」は、同じ「戦慄怪奇ファイル」の世界線であれをもう一回やってたら「またか」ですけど、今回は違う世界線だからこそもう一回やれる、みたいなのはありました。

あと実際にはふたつの廃墟を使って撮影してますけど、ひとつの廃墟をメインにしてあっちこっち動くみたいなのが、予算的にも面白さにもちょうどハマるかなって思ってやってる感じはあります。

Q:「ここからはワンカットです」ってテロップが出た瞬間、「なに言ってんだ! また大嘘キタ! 」って超盛り上がりました(笑)。

A:そこは「大嘘」じゃなくて素直に「来た来た来た! 」って思ってくださいよ(笑)。

Q:エンドクレジットで工藤、市川、田代のトリオが歌ってますが、あれは「超コワすぎ!」で言及されていた「コワすぎ音頭」ですか?

A:まあその変化形ですね。「超コワすぎ!」のときは最後に「コワすぎ音頭」を歌って終わろうって言ったんですけど、プロデューサーに当然のように断られて(笑)。せっかく断られたんだからネタにした方がって思って、工藤がそういうことをぼやいてるくだりを入れたんです。

でもTwitterとかでは、もったいない、聴きたい、みたいな望む声がすごく多かったんですよ。カラオケで「ルパン音頭」を替え歌にして動画投稿してくれた方もいたくらいで。それで、これが最後の「コワすぎ!」なんだったらやったほうがいいよなって思って。

ただ「コワすぎ音頭」だと最後にしては腰砕けになりすぎ るなと思いまして、もっとリズムがズンズン来るようなのが似つかわしいと思って、じゃあ「コワすぎ!」でずっと使ってきたあのフリー音源で歌えばいいのかなと。

Q:あの毎回使っているBGMって著作権フリーの音源なんですか?

A:そうです。もちろん購入した上で使ってるんですが、みんな聴きなじみあるし、あれで歌った方がお祭り感が出て盛り上がるじゃないかと思ったんです。おそらくフェイクドキュメンタリーで最後に歌う作品はないでしょ、みたいな気持ちもありました(笑)。

最後の最後に思いついて、私から突然「歌ってもいいですかね? 」って言い出したんですけど、フリー音源でも権利的に歌は入れないでくれとか、編集しちゃダメとかいろんな条件があるので「歌をのっけても大丈夫なんでしょうか」って確認してもらったら大丈夫だった。

世界のどこかにいるであろう作曲家さんが、「コワすぎ!」のことに気づいてるのか気づいてないのかはわからないんですけど、気付いてないまま劇場で初めて聴いたら面白いでしょうね(笑)。まあ、あんなバカバカしい歌を全10作のシリーズのラストに持ってきたところが、今回の映画の一番の冒険って感じです!

【イントロダクション・ストーリー】

今から11年前の2012年、レンタルビデオ店のホラーコーナー棚に突然現れた「戦慄怪奇ファイルコワぎ! 」。『ノロイ』や『オカルト』など、ホラー映画界で異彩を放っていた監督・白石晃士が満を持してスタートさせたフェイクドキュメンタリーシリーズは、唯一無二のブッ飛んだ世界観でカルト人気を獲得した。

怪奇現象を追う取材班が、車で口裂け女に体当たりしたり、河童を捕獲しようとしたり、学校のトイレから異次元に吸い込まれたり、コックリさんに素手で殴りかかったり…。「いったい何を見ているのか? 」と 唖然、爆笑、戦慄がいっぺんに迫りくる異様なテンションと、ジャンルの常識をぶち破る予測不能なストーリー展開はエスカレートの一途をたどり、2014年には初の劇場版が公開。その後も「戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! 」シリーズへと進化を遂げた。

そして8年間の沈黙を破り、「コワすぎ!」の集大成とも新たな世界線ともいえる最新長編映画が劇場公開される。呪われた廃墟で撮影された投稿映像に収められていたのは、不気味な祭壇と、全身血まみれの“赤い女”、そしてどこにも映ってない赤ん坊の鳴き声だった。

粗暴なプロデューサー工藤とディレクターの市川、田代カメラマンの「コワすぎ!」チームが再集結。怪異を解き明かすために、いま時空を超える!
往年のファンも、まだ「コワすぎ!」未体験という方も、数々の伝説が凝縮された《戦慄怪奇ワールド》の真髄をぜひ体感していただきたい。

9月8日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサほか全国公開

【ストーリー】
怪奇系ドキュメンタリーを作ってきたプロデューサーの工藤(大迫茂生)の零細映像制作会社は、コロナ禍の影響もあって倒産の危機に喘いでいた。そんな中、工藤のもとに1本の投稿動画が寄せられる。それは3人の若者が心霊スポットとされる廃墟を撮影したものだった。

廃墟に忍び込んだ3人は、地下の部屋で不気味な祭壇のようなものを発見。3人組のひとり遥(福永朱梨)が祭壇を蹴り壊すと、どこからか赤ちゃんの泣き声が漏れ聞こえ始める。さらに何かの気配を感じて目を向けると、全身に返り血を浴びたかのような“赤い女”が仁王立ちでこちらを睨んでいたー。

一発逆転を狙う工藤は、この廃墟でスクープ映像を撮影し、映画化して大儲けをしようと目論む。早速、元ADで今はフリーのディレクターになった市川(久保山智夏)とカメラマンの田代(白石晃士)を呼び寄せ、投稿者と霊能者も引き連れて取材に出発。ところが廃墟に向かう道の途中で、早くも時空のゆがみに巻き込まれてしまった! 常識やルールが一切通用しない戦慄と怪奇の世界に迷い込んだ工藤たちは、怪異の正体を解き明かすことができるのか?

1 2 3 4 5 6
error: Content is protected !!