「”麦わらの一味”をこの世界に実在させる」Netflix実写版『ONE PIECE』クリエイターが舞台裏を語る。
Netflixにて独占配信中の実写版『ONE PIECE』。原作とは違う要素を盛り込みながらも、高評価を得ている本作。製作指揮のスティーヴン・マエダは、原作にはないオリジナルシーンをどのように製作したのかを現地メディアに語った。今回は米Colliderを参考に、実写版『ONE PIECE』の制作裏話をご紹介する。
マエダ「”麦わらの一味”が実在していると思わせる」
漫画からアニメ、さらにアニメから劇場スクリーンへと作品のフォーマットが変わる場合、原作の全ての内容を反映するのは非常に難しい。しかしメディアミックス化は、既存のファンがお気に入りのキャラクターのまた新しい物語を楽しむ機会でもある。
実写版『ONE PIECE』の製作指揮を執るスティーヴン・マエダは、実写版のオリジナルシーンや、オリジナルカットを制作するプロセスを米Colliderのインタビューで語った。
マエダは、本作の製作においてオリジナルシーンを生み出すのに重要なのは、漫画やアニメ作品で表現されている、登場人物たちのその個性に忠実であることだ、と語る。以下がインタビューでの発言だ。
「私が本当にやりたかったことは、”麦わらの一味”がこの世界に実在していると観客に思ってもらうことでした」
「原作の漫画のコマの間には何が起こっていたか。それでいてストーリーを進展させ、登場キャラクター的にも、キャラの感情的にも、原作の一部であるかのように感じられるシーンはどんなものかを考えました。たとえそれが実際に原作に登場するシーンではないとしても、『ONE PIECE』にふさわしいと感じられるストーリーや、シーンを考え出すのは、まさにマジシャンのような仕事でした。しかし物語の一貫性を感じられるために、とても重要なことでした」
マエダは、シーズン1は今後のエピソードの土台を築きつつ、ファンを驚かせ、興奮させる要素を含めて構成されていると述べた。事実、実写版『ONE PIECE』はアニメや漫画作品と見比べながら、伏線回収を楽しめる構造となっている。
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