社会派サスペンス映画『熊は、いない』“世界で最も勇敢な映画監督”ジャファル・パナヒ監督より日本の観客へメッセージ動画到着
発表する作品のほとんどが、世界的な映画賞を受賞しているイランの名匠・ジャファル・パナヒ監督。しかし、イラン国家の安全を脅かした罪に問われ、イラン政府により、取材はおろかメディアに出ること自体も政府から禁じられている。今回はそんなパナヒ監督から、映画『熊は、いない』の日本の観客に向けた、超貴重なメッセージ動画が到着した。
取材・メディア出演禁止のジャファル・パナヒ監督より
世界中が注目するであろう超貴重なメッセージ映像到着!
イランで暮らす人々の日常を穏やかな視点で描きながらも、社会にある障壁や理不尽な規制を浮かび上がらせる作風で知られるパナヒ監督。
政府への反体制的な活動が原因で、2010年に“イラン国家の安全を脅かした罪”により、6年間の懲役、20年間の映画制作禁止、出国禁止、あらゆる取材の禁止を言い渡されたことも有名だ。
刑を言い渡されたあとは、保釈金を払い釈放されたがパスポートを取り上げられ自宅軟禁状態になるも、創意工夫を凝らし映画制作を続けたことで、“闘う映画監督”や“世界で最も勇敢な映画監督”と呼ばれる。
今回はそんなジャファル・パナヒ監督から、2組のカップルの物語が描かれる社会派サスペンス映画『熊は、いない』の日本での公開に向けたメッセージ動画が突如到着した!
【超貴重!ジャファル・パナヒ監督から日本の観客へメッセージ】
【STORY】
国境付近にある小さな村からリモートで助監督レザに指示を出すパナヒ監督。偽造パスポートを使って国外逃亡しようとしている男女の姿をドキュメンタリードラマ映画として撮影していたのだ。
さらに滞在先の村では、古いしきたりにより愛し合うことが 許されない恋人たちのトラブルに監督自身が巻き込まれていく。
2組の愛し合う男女が迎える、想像を絶する運命とは…。
パナヒの目を通してイランの現状が浮き彫りになっていく。
イラン映画『熊は、いない』
新宿武蔵野館ほか全国順次公開中
監督・脚本・製作:ジャファル・パナヒ
撮影:アミン・ジャファリ「白い牛のバラッド」
編集:アミル・エトミナーン「ザ・ホーム 父が死んだ」
出演:ジャファル・パナヒ、ナセル・ハシェミ、ヴァヒド・モバセリ、バクティアール・パンジェイ、ミナ・カヴァニ・ナルジェス・デララム、レザ・ヘイダリ
2022年/イラン/ペルシア語・アゼリー語・トルコ語/107 分/カラー/ビスタ/5.1ch/英題:NO BEARS/日本語字幕:大西公子/字幕監修:ショーレ・ゴルパリアン
配給:アンプラグド ©2022_JP Production_all rights reserved
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