映画「ファイト・クラブ」衝撃の結末、原作との違いは? 斬新な映像スタイルも注目<あらすじ 考察 解説 評価>
映画『ファイト・クラブ』イラスト:naomi.k
ファイト・クラブ
- 原題:
- Fight Club
- 製作年:
- 1999年(アメリカ合衆国)
- 監督:
- デビッド・フィンチャー
- 脚本:
- ジム・ウールス
- 撮影:
- ジェフ・クローネンウェス
- 音楽:
- ザ・ダスト・ブラザーズ
- 配給:
- 20世紀フォックス
- 上映時間:
- 139分
- 出演:
- ブラッド・ピット, エドワード・ノートン, ヘレナ・ボナム=カーター, ミート・ローフ, ジャレッド・レト
アカデミー賞 音響効果編集 ノミネート
ラスベガス映画批評家協会賞 編集賞 ノミネート
オンライン映画批評家協会賞 作品賞、監督賞、脚色賞、主演男優賞、編集賞 ノミネート
- 演出:
- 13点
- 脚本:
- 13点
- 配役:
- 16点
- 映像:
- 13点
- 音響:
- 13点
映画「ファイト・クラブ」を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! デビッド・フィンチャー監督の長編第4作。ブラッド・ピット、エドワード・ノートン、 ヘレナ・ボナム=カーター、ジャレッド・レトが出演。メインテーマを手がけたのは、ロックバンド・ピクシーズ。暴力礼賛的、価値破壊的な特上の危険物。衝撃の結末とは?
※配信に関する情報は2022年9月時点のもの
『ファイト・クラブ』のあらすじ
大企業で働く「僕」(エドワード・ノートン)は、経済的には何不自由のない生活を送っているが、精神的には満たされておらず、不眠症のため肉体面でも不安を抱えていた。
状況を変えたいと思い立った「僕」は、精神科に通院。主治医から「世の中にはもっと大きな悲しみがある」と諭され、睾丸ガン患者のコミュニティに顔を出すように告げられる。ガン患者たちの悲惨な話を聞き、思わず涙を流す「僕」。その日は、久方ぶりに泥のように眠るのだった。
その日以来、味を占めた「僕」はありとあらゆるガン患者の集いに顔を出すようになった。そんな中、自身と同じくガン患者のフリをして、コミュニティに溶け込むマーラ(ヘレナ・ボナム=カーター)という女性が目に付き始める。
マーラに気を取られ再び不眠症に陥った「僕」は、彼女を呼び出し、お互いの存在が目につかないように、参加するコミュニティを分けることを提案する。
出張中の「僕」は、飛行機の中でタイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)という名の石鹸商人と出会う。ダーデンは「本気になれば家にあるどんな物からでも爆弾は作れる」と語り、「僕」に強い印象を与える。
帰宅すると、自宅は原因不明の爆発事故によって全壊していた。「僕」はタイラーに連絡し、バーで落ち合う約束をする。
生真面目な性格の「僕」は、自由奔放なタイラーに惹かれ、家に泊めてほしいと懇願。タイラーは「俺を本気で殴ってくれたら泊めてやる」と応じ、2人は人気のない駐車場で一心不乱に殴り合う…。