『翔んで埼玉』が 首位を獲得!北野武最新作『首』、『ロスト・フライト 』など新作もランクイン【週末興行ランキング】
11月27日、興行通信社より週末映画動員ランキング(11月24日~11月26日)が発表された。今回はランキング結果を踏まえながら、上位作品や新作を中心に動向を振り返る。今週は、北野武最新作『首』に加えて、全国を巻き込んでの悪ふざけ映画『翔んで埼玉 』などの新作が公開。連続首位を獲得中の『ゴジラ-1.0』を抜けるか?
『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』初登場1位!
新作は『首』や『ロスト・フライト』など3作品がランクイン
今週の動員ランキングは、魔夜峰央のギャグ漫画を実写化し、興収37.6億円のヒットを記録したコメディの続編『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』(東映)が週末3日間で動員29万2300人、興収4億1500万円をあげ、初登場1位に輝いた。祝日だった初日から4日間の累計成績は動員44万4500人、興収6億3000万円となっている。
引き続き監督は武内英樹、埼玉解放戦線のリーダー・麻実麗役はGACKT、麗と共に日本埼玉化計画を推し進める壇ノ浦百美役は二階堂ふみが演じ、新たに滋賀解放戦線のリーダーで滋賀のオスカルの異名を持つ桔梗魁役に杏、関西を牛耳る冷酷無比な大阪府知事・嘉祥寺晃役に片岡愛之助が扮し、日本全土を巻き込む東西対決を繰り広げる。
3週連続1位だった『ゴジラ-1.0』(東宝)は2位となったが、週末3日間で動員18万5500人、興収2億9200万円をあげた。累計成績は動員223万人、興収34億5600万円を突破している。
3位には、北野武監督が構想30年をかけて“本能寺の変”を描いた『首』(東宝/KADOKAWA)が、週末3日間で動員17万5200人、興収2億6100万円をあげ初登場。初日から4日間の累計成績は動員26万3000人、興収3億9500万円となった。監督自らビートたけし名義で主人公の羽柴秀吉を演じ、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童らが共演。
前週2位で初登場した『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(東映)は、週末3日間で動員11万3600人、興収1億6900万円をあげ4位となった。しかし、初週末3日間の成績を上回る好調ぶりとなっており、累計では動員35万8000人、興収5億1100万円を記録している。。
この他新作では、8位にジャン=フランソワ・リシェ監督、ジェラルド・バトラー主演のサバイバル・アクション『ロスト・フライト』(ポニーキャニオン)がランクイン。悪天候により凶暴な反政府ゲリラが支配する島に不時着した飛行機の機長が、乗客の一人だった移送中の犯罪者と手を組み脱出を試みる。
10位には、世代を越えて親しまれてきたドールハウス&人形を3DCGアニメ化した『劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの』(イオンエンターテイメント)が初登場。監督は小中和哉、主人公フレア・チョコレートの声を黒島結菜が演じている他、松岡茉優、DAIGO、蒼井優らも参加している。
前回の予想通り、今週のランキングでは注目作の『翔んで埼玉』、『首』が上位にランクイン。4位の『鬼太郎誕生』も含めると実に日本らしい作品が上位を占めている。11月は時期的なもの含めてか、邦画の中でも日本人らしい要素が多い作品が多かった。12月はリドリー・スコット最新作『ナポレオン』はじめ洋画の大作がいくつめ控えているため、今後も新作の映画情報が見逃せない。
【週末観客動員数ランキングトップ10(興行通信社調べ)】
(2023年11月24日~11月26日)
1(初)『翔んで埼玉 -琵琶湖より愛をこめて-』:1週目
2(1)『ゴジラ-1.0』:4週目
3(初) 『首』:1週目
4(2)『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』:2週目
5(3)『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』:4週目
6(4)『マーベルズ』:3週目
7(5)『法廷遊戯』:3週目
8(初)『ロスト・フライト』:1週目
9(8)『ミステリと言う勿れ』:11週目
10(初)『劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの』:1週目
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