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ベルリン国際映画祭、史上最年少9歳で最優秀主演俳優賞受賞! 映画『ミツバチと私』4種のアザービジュアル& 特別映像が解禁

text by 編集部

第73回ベルリン国際映画祭にて史上最年少9歳にして、最優秀主演俳優賞を受賞したスペイン映画『ミツバチと私』が2024年1月5日(金)より全国順次公開される。本作は、自分の性別に悩み《本当の自分》を探す8歳の主人公と、葛藤しながらも寄り添う家族の物語。この度、4種のアザービジュアルと特別映像が解禁された。

受賞し歴史を塗り替えた
ソフィア・オテロの魅力が満載!

ベルリン国際映画祭では、2020年に男優賞・女優賞が廃止され、性別区分のない主演俳優賞、助演俳優賞が新設された。主演のソフィア・オテロは、まさにそれを体現する形で、史上最年少の9歳にして最優秀主演俳優賞受賞を成し遂げた。

ソフィア・オテロは、約500人の中からオーディションで選ばれた新人で、今回が映画初出演となり、子供が抱える不安や心の機微を繊細に演じる様子は、『ミツバチのささやき』(73)のアナ・トレントを想起させる。

喜© 2023 GARIZA FILMS INICIA FILMS SIRIMIRI FILMS ESPECIES DE ABEJAS AIE

 

手がけたのは、数々の短編を監督し、『Chords』(22)では第75回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映された実績を持つスペイン人監督のエスティバリス・ウレソラ・ソラグレン。彼女の輝かしい長編劇映画デビュー作となった本作は、ベルリン国際映画祭の銀熊賞に加え、ギルド賞をW受賞。さらに、第26回マラガ・スペイン映画祭でも最優秀スペイン映画賞を受賞するなど世界各国から注目を集め、米映画批評サイト「RottenTomatoes」では95点と高い満足度を記録している。

怒© 2023 GARIZA FILMS INICIA FILMS SIRIMIRI FILMS ESPECIES DE ABEJAS AIE

 

監督は、「家族との関係が、自分探しの旅にどう影響するのかを探りたかった」と語っており、トランスジェンダーの悩みを抱える本人だけでなく、母、祖母ら3世代の視点を交え、それぞれの考えで人生を生き抜く姿を描いた。

哀© 2023 GARIZA FILMS INICIA FILMS SIRIMIRI FILMS ESPECIES DE ABEJAS AIE

 

このたび解禁されたアザービジュアル4種は、主人公を演じたソフィア・オテロが劇中で見せる喜怒哀楽の表情を切り取っている。自然豊かなバスクの川でのひとときに笑顔がこぼれる「喜」、どうしようもない憤りで顔を歪ませる「怒」、アンニュイな表情で母を見つめる「哀」、親の目を盗んで泡遊びに夢中になる「楽」、ベルリン国際映画祭にて名だたる演技派俳優たちを抑えて史上最年少で主演俳優賞を受賞する歴史的快挙を成し遂げたソフィア・オテロが魅せる、繊細で豊かな表情が現れるビジュアルになっている。

楽© 2023 GARIZA FILMS INICIA FILMS SIRIMIRI FILMS ESPECIES DE ABEJAS AIE

 

合わせて解禁となった特別映像では、ソフィア・オテロ演じるアイトトールが、母アネが目を離した隙を見て兄のエネコとプールに石鹸を大量に入れて泡だらけにする無邪気なシーンが映し出される。「お前も これで共犯者だぞ」と言うエネコと、いたずら顔を見せるアイトール。身も心も開放して、ふわふわの泡の感触をめいっぱい楽しむ自然な表情が光ります。

【STORY】

夏のバカンスでフランスからスペインにやってきた家族。8歳のアイトールは、自分の性自認が分からず、違和感と居心地の悪さの悩み、心を閉ざしていた。母はそんなアイトールを愛しながらも向き合い方に迷っている。

ある日、叔母が営んでいる養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは、ハチや自然と触れ合うことで心をほどき、多様性を受け入れ、ありのままで生きていきたいという思いを強くしていく――。

【作品情報】

監督・脚本:エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン 撮影:ジナ・フェレル・ガルシア 美術:イザスクン・ウルキホ 編集:ラウル・バレラス
出演:ソフィア・オテロ パトリシア・ロペス・アルナイス アネ・ガバライン
2023 年/スペイン/128 分/1:1.85/スペイン語・バスク語・フランス語/英題:20,000 SPECIES OF BEES/カラー/5.1ch/字幕:大塚美左恵
配給:アンプラグド 後援:駐日スペイン大使館 © 2023 GARIZA FILMS INICIA FILMS SIRIMIRI FILMS ESPECIES DE ABEJAS AIE
公式サイト

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