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中国の新たな才能チャン・チー初監督作品『海街奇譚』公開日決定! 日本版ポスタービジュアル& 予告編& 場面写真解禁

text by 編集部

1987年生まれで本作が長編デビュー作となる中国の新たな才能チャン・チーが監督した映画『海街奇譚』(読み:うみまちきたん)が、渋谷にあるシアター・イメージフォーラムにて来年1月20日(土)より公開が決定。その後、全国順次公開される予定。この度、日本版ポスタービジュアルと予告編が解禁。さらに場面写真も公開された。

日本版ポスターは「昼版&夜版」の2種類!
サスペンスを煽る約90秒の日本版予告編も!

姿を消した妻を探しに、彼女の故郷である離島の港町へ訪れた男。相次ぐ海難事故で住民の行方不明が続く寂れた町で、妻の面影を持つ女と出会うが…

カブトガニの仮面、消えた“仏”の頭、永遠の8月5日、呪われた海。夢と現、過去と現在を彷徨する迷宮の物語を、1987年生まれで本作が長編デビュー作となる中国の新たな才能チャン・チー監督が、卓越した映像感覚と比類なきイマジネーションで描き出す幻惑の映画体験。第41回モスクワ国際映画祭審査員特別賞(シルバー・ジョージ)と第18回イスタンブール国際インディペンデント映画祭批評家協会賞(メインコンペティション)を受賞。また映像表現も高く評価され、第27回カメライメージ映画祭ではゴールデンフロッグ賞・撮影監督デビュー部門の2部門ノミネートを果たしている。

cNingbo Henbulihai Film ProductionsCinemago

 

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原題の「海洋動物(かいようどうぶつ)」が示すとおり、作中には海の生物をメタファーとした様々な演出が登場。いずれもチー監督自身が生まれ育った港町がモチーフとなっているが、それらの海の生き物たちが作中において何を意図しているのかを類推しながら楽しむことができるのも、本作の魅力の一つとなっている。

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今回、新たに解禁された日本版のポスタービジュアルは、「昼版」と「夜版」の2種類。一見、のどかな海街の風景が一変することを予感させる「昼版」。そして「夜版」は、クジラを模したネオンサインが光る中、床に倒れた女性とそれを見下ろす男のカットが使用され、サスペンスを感じさせるとともにチャン・チー監督の卓越したビジュアルセンスを感じさせる仕上がりとなった。

cNingbo Henbulihai Film ProductionsCinemago

 

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日本版予告編は、ポスターの内容からさらに物語に踏み込み、「(妻を探しに訪れた)男が出会う3人の女と3つの殺人」というテロップが登場。約90秒を通して、劇中に散りばめられた謎が凝縮された緊迫感あふれる内容となっている。ここでもポスター同様、昼と夜の場面の対比が美しく、こだわりぬかれた映像は、もはや「第?世代」という区切りでは括れない中国の新人監督の層の厚さも感じさせる。

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また、キャスティングも本作のセールスポイントのひとつで、主演の妻を探す男を演じたチュー・ホンギャンは本業が機械技師という変わり種。その妻を演じたシューアン・リンは妻役以外にも2役を演じ、そのファム・ファタール的な存在感が新鮮な魅力に満ちている。

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【脚本・監督:チャン・チー】

1987年、中国浙江省寧波生まれ。ノッティンガム大学国際コミュニケーション学科卒業、北京電影学院演出科修了。舞台演出家、舞台美術家としても活動。2010年から2015年までは CMや短編映画などを手がけ、2016年に中編『Edge Of Suspect』でデビュー。2019年に長編デビュー作『海街奇譚』にてモスクワ国際映画祭審査員特別賞を受賞。2021年の長編第2作『ANNULAR ECLIPSE』は釡山国際映画祭に出品された。学生時代から演劇を学んでおり、演出を手がけた最新の舞台は、2021年に上演された戯曲「三字奇譚」。同作品は浙江省文化芸術基金の資金提供対象に選ばれている。

【作品紹介】

『海街奇譚』 ※読み:うみまちきたん
脚本・監督:チャン・チー 撮影:ファン・イー 視覚効果:リウ・ヤオ
音楽:ジャオ・ハオハイ 美術:ポン・ボー
共同脚本:ウー・ビヨウ 編集:シュー・ダドオ
出演:チュー・ホンギャン、シューアン・リン、ソン・ソン、ソン・ツェンリン、チュー・チィハオ、イン・ツィーホン、ウェン・ジョンシュエ
配給: Cinemago
2019年/112分/中国/映倫G/原題「海洋動物」/英題「In Search of Echo」
(c)Ningbo Henbulihai Film Productions/Cinemago
公式サイト

2024年1月20日(土)よりシアターイメージフォーラムほか全国順次ロードショー

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